2015年の博多祗園山笠の準備期間が、本日6月1日よりスタート。
6月1日を迎えて、八番山・上川端通は棒洗いを、六番山・恵比須流は注連下ろしを行いました。
まだ人気が少ない朝7時半の上川端商店街。
商店街内にある川端ぜんざい広場のシャッターが開けられます。
壁には八番山・上川端通の舁棒が。
本日の棒洗いのため、一年間の休息を経て舁棒が再び降ろされます。
壁にハシゴを掛け、壁に取り付けられた滑車を使って一本一本慎重に降ろされていきます。
上川端通は「走る飾山」のため、七流の舁山の舁棒が三間(約5.45メートル)に対し、八番山は四間(約7.3メートル)と少し長い舁棒となっています。
降ろされた舁棒は、表に停められたトラックに積み込まれ、ベイサイドにある櫛田神社浜宮に運ばれ、棒洗いの神事で浄められます。
[西日本新聞] ヤマの季節、気引き締め 博多山笠、上川端通が棒洗い http://t.co/LqUZ0WHYfv #fukuoka
— 福岡・北九州・山口県の地域情報 (@ffv_news) 2015, 6月 1
下呉服町では、恵比須流の男衆が各町の長法被に身を包んだ正装で、山小屋の建つ場所に集まりました。
注連下ろしの行事は、山笠が作られる流域や町内を清めるために行う行事。通常であれば7月1日に執り行う行事なのですが、恵比須流は旧暦に合せ1ヶ月早い6月1日に注連下ろしを毎年行っています。
朝8時丁度、恵比須流の注連下ろしが始まりました。
祝詞奏上の後、櫛田神社の神職が山笠が建てられる道の四方を祓い清めます。
最後は玉串奉奠が行われ、注連下ろしの神事は無事終了。
ほっとしたのも束の間、次は先ほど浄めた道の入り口に注連縄を張った笹竹を立て、神域化します。
今年の恵比須流の山小屋は昭和通りから臨める場所に建てられるので、長法被姿の男衆の姿に興味津々な目で追うバスの乗客も。
逆の方向も、男衆の手により笹竹が立てられています。
普通は電柱などに添えて立てられるのですが、この場所には電柱などの支柱となるものがないため、街路樹に添え木をして柱を立てて笹竹が立てられていました。
10時頃には笹竹を立てる作業も終わり、本日の行事は終了。無事神域化されました。
本日を皮切りに、博多祗園山笠の準備が各流・各地で始まります。
博多の町に長法被姿と雪駄の音が戻ってきました。博多の空気はいよいよ山笠一色になっていきます。