梅雨の中休みとなった6月15日、土居流と恵比須流が小屋入りを執り行いました。
小屋入りとは、山笠台や山小屋を組み立てるための部材を並べ、山笠台や山小屋作りの安全を祈願する神事です。
●恵比須流の小屋入り
恵比須は毎年、下呉服町の山大工・石村工務店にて小屋入りを行います。
朝8時頃から石村工務店前に男衆が集まってきました。
石村工務店内には祓い浄める山小屋の外装や山笠の道具が並べられています。
午前9時、恵比須流の小屋入りの行事が始まりました。
櫛田神社の神職によってお祓い、祝詞奏上、玉串拝礼が行われ、無事小屋入りは終了しました。
●土居流の小屋入り
今年の一番山である土居流は、毎年当番町の山小屋が建つ場所で小屋入りを行います。今年の当番町は濱小路。山小屋は特別養護老人ホーム博多さくら園の駐車場に建てられます。
朝8時過ぎ、小屋入り前にまずは棒洗いを行います。
トラックに舁棒を乗せて、一路櫛田神社浜宮へ。
9時40分、神棚が作られ、神棚の先には洗い浄めたばかりの舁棒を初め、綱や胴金など山笠台を作るための部材がきれいに並べられ準備が完了していました。
同じ『小屋入り』という行事でも、流によって行う場所や用意する部材など、内容が異なるのが博多祇園山笠の興味深い所です。
午前10時、土居流の小屋入りの行事が始まりました。
一番山という栄誉もあり、この小屋入りにはテレビクルーも取材で入っていました。
櫛田神社の神職によってお祓い、祝詞奏上が行われます。
続いて、山小屋が建つ四隅が祓い清められ、続いて山笠台の部材を祓い清められました。
最後に玉串拝礼が行われ、土居流の小屋入りは無事終了しました。
明日16日は、大黒流が小屋入りを行い東流は地鎮祭を行うなど各流で行事が行われる予定で、各流で本格的に山笠の準備が進められていきます。