いろんなもの、すべてのものを「木っ端微塵に打ち砕け」と喝破する禅語である。打ち砕くのは心の中にあるもの。心の三毒、人間の五欲、毀誉褒貶から生じる感情など思考を縛るすべてのものを打ち砕き、思い込みや雑念にとらわれることなく自らの足で立つ。
右往左往しない「ぶれない自己」をしっかり自覚することが気づきを養い、新たな自己の発見、そして更なる成長へ繋がるという意である。
人形説明 人形 摩訶迦羅(マハーカーラ)
我が国でも多くの信仰を集める大黒天の起源と言われ、インド神話に登場するマハーカーラは、破壊と創造の神様として信仰されている。
人々の邪な思いや古き悪しき慣習を破壊し、新たな創造の知恵を啓き、見送りに配した大黒天の象徴である打出の小槌と共に博多の街に繁栄をもたらすため、悠かなる時を超えてマハーカーラがその姿を現す。
[人形師:西山陽一]