正直で純一無雑な心。煩悩妄想で覆われることもなく。思慮分別や、小賢さで毒されることもない。素直で清純な心のこと。いつでも、どこでも、何事をするにも常にただこの直心を働かせて余念のないこと。平安時代、大陸より伝わった仏教の仏や菩薩が衆生を救うために、日本の神として姿を現したものだという考えが広まった。神仏習合の時代であり、大黒天と大国主命が同じものだと考えられるようになった。山笠は聖一国師による疫病除去、災厄除去の祇園信仰と結びついて山笠神事として発展したもの。その根底には衆生を救わんとする直心の行いがある。流れに携わる一人一人が大黒天となり、大国主命となり、常に一直心を行ぜんと願う。
[人形師:宗田 智幸]