修行者が死をも畏れず、悟りを妨げる煩悩などの様々な障害を勇敢に打ち破り、精進して悟りに向かう志の固さをいう。
阿含経には『一人敵万人(いちにんばんにんにあたる)』とある。
『道を爲すとは、譬えば一人と万人と戦うが如し。鎧を掛けて門を出で、意或いは怯弱、或いは半路にして退き、或いは格闘して死し、或いは勝を得て還る。沙門の学道も応当に其の心を堅持し、精進勇鋭にして前境を畏れず、衆魔を破滅して道果を得べし』と説かれている。
真田信繁もまた、戦国の乱世にあって、心を堅持し幾度となく幾万の敵兵にむかい戦果をあげ、日本一の兵と今尚語り継がれている。
[人形師:置鮎正弘]