山笠の掛け声で、山笠の代名詞的フレーズのひとつ。主にゆっくり走る時の掛け声として使われる。
走るスピードが出てくると、かけ声は縮めて「オイサ」となる。
その昔、お汐井取りの時に「お汐井(おしおい)」と言いながら清めの真砂を取りに行ったことから言われるようになったとも伝えられているが、真偽は不明。
また、昭和20年代の新聞では「オッショ、オッショ」と書かれてることが多い。これは『押せ』という言葉が訛り『オッシェ、オッシェ』となった事からの派生、または新聞記者による聞こえ方の違いだと思われる。これは『オイサ』が「押した、押した」という指示が訛って『押ぃた、押ぃた』になり、そこから「オイサ」になったと仮定すれば、『オィタ、オィタ、オッシェ、オッシェ』で『押した押した、押せ押せ』という指示にもなるので、あながちあり得ない話ではない。
なお、東北仙台地方にも「おっしょい」という方言があるが、こちらは「白粉(おしろい)」の意味である。
「おっしょい」で走る際は、観客の手拍子で迎えられることが多い。
これは「おっしょい」が「おっ|しょい」と一拍入れやすいためと推測される。
山笠の代名詞的フレーズであるので、「オイサ」同様、様々なシーンやメディアで使用される事が多く、博多駅バスセンタービルにある「献血ルーム おっしょい博多」、NHK福岡放送局が制作した情報番組「おっしょい福岡」(1997年~2004年)、演劇ユニット集団「博多おっしょいズ」、福岡市のスポーツ広報誌「おっしょい福スポ」、ばってん少女隊 のメジャーデビューシングル「おっしょい!」、その他商品名や店名etc・・・と、ジャンル関係なく地元博多のカラーを強く打ち出すワードとして使用される。