山笠台の足(台足)の先端に取り付けられる鉄の鋳物。
地面との接触ダメージから台足を保護する役割を果たす。
銅金側面に穴があり、木の栓を打ち込んで台足に固定されている。
山笠台をずっと持ち上げ続けるのであればすり減ることはないのだが、1トン以上もあるこの舁き山笠を長い距離に渡って持ち上げ続けるのには無理があるため、どうしても山笠台(=胴金)が地面と接触する。
山笠が動いている際、水当番が山笠の下に勢水を撒く光景をよく見かけるが、これは勢水を道路に掛ける事で胴金と道路の摩擦係数を減らす目的と、胴金に水を掛けて道路と接触して摩擦熱を持った胴金を冷やすためである。
路面が濡れている状態であれば摩擦係数が減るため山笠は滑るように走るが、乾いた路面の場合は地面との摩擦で激しく火花が飛ぶ。そのため、水当番は絶えず道路に水を撒き続けている。
そのため銅金は山舁きのたびにすり減っていってしまうため、山大工は山舁きの後すり減り具合を都度確認し、大きくすり減っている場合は銅金を入れ替えてメンテナンスを行っている。