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雨上がりの曇の下、当番町お汐井取りが行われました

2026年7月1日、令和八年度の博多祇園山笠が開幕。大雨が降る明け方より各流、各町、各飾り山笠が様々な神事を行いました。
そして初日の7月1日より、博多祇園山笠の男達は動き出します。小雨の夕刻、『当番町お汐井取り』が始まります。

お汐井取りとは、山笠参加者が祭りに際し心身を清めるために、石堂橋(博多区中呉服町)から筥崎宮の箱崎浜(東区)まで、お清めのお汐井(真砂)を取りに行く行事です。お汐井取りは山笠期間中2回あり、本日の7月1日は流の世話をする当番町のみがお汐井取りを行う『当番町お汐井取り』が行われます。

午後4時半、今年の一番山笠を務める中洲流では当番町・中洲四丁目の男達が、水法被・締め込みの山舁き装束の上に当番法被を羽織った姿で山小屋前に集合します。

五番山笠・土居流の当番町である上新川端町の男たちも山小屋前に山舁き装束で集合。高張提灯を持って走る若手が、提灯にビニールを掛けて雨対策を行います。

午後4時55分。お汐井取りへの出発の時間が来ました。手拭を頭に巻き、立岩総務が手を入れると「ィヤアア!」と鬨の声を上げてまずはスタート地点となる石堂橋に向かって走り出しました。

オッショイ、オッショイの掛け声が一年ぶりに博多の町に響き渡ります。中洲流の男達は、明治通りを渡り、博多座の裏手から石堂橋を目指します。

石堂橋に到着した中洲流の当番町。タイミングを見計らい、警察の交通誘導のもと、オッショイオッショイと国道3号線を横切りお汐井道を走り始めました。

石堂大橋の方からオッショイの掛け声が。三番山笠・千代流は、石堂橋に入るため石堂大橋を渡って回り込んでスタート地点に入ります。

中洲流が出発すると番付順に各流が到着。五分ごとに石堂橋を出発し、東区の筥崎宮の浜を目指し走り始めました。

予報では10mmの雨が降ると出ていた夕方の時間帯。ふたを開けてみたら、午後4時台は小雨が降っていたものの、午後五時台に入ると雨がほぼ降らず、風が吹く薄曇りの天気になりました。ここまでの天気のせいか、見物客も少ない今年の当番町お汐井取りとなりました。

午後6時、オッショイオッショイと声を上げて中洲流が箱崎浜にやってきました。浜の赤い鳥居をくぐり、箱崎浜に入ります。

お汐井道を走ってきた全員で海に向かって拝礼を行い、これから始まる二週間の山笠神事の無事奉納を祈願しました。

拝礼が住むと、参加者はお汐井升にお清めの砂(お汐井)を詰めます。これを山小屋に持ち帰り、山笠の下に吊るしたり、行事ごとに体や足元に振りかけてお清めの塩のように使われます。

中洲流が浜での拝礼を済ませると、次々に各流も箱崎浜に到着。海に向かって拝礼を行います。

この時間帯は丁度干潮で、砂浜が海水の下に見える状態に。本来であればこの砂を持ち帰るのがお汐井取り。果敢にも海藻が漂う砂浜に入り、海水につかりながら海底の砂をすくう参加者もいました。

今年も箱崎浜の警備に、博多祇園山笠の公式サポート団体「讃合会」の皆さんが行ってくれました。流と流が交わる浜の混雑緩和の交通整理を行ってくれたことで、スムーズな行事遂行が行われました。

最後に箱崎浜に入った東流が筥崎宮に向かった所で、讃合会の本日の警護業務が終了。手一本が入れられ、9日のお汐井取りの警護に向けて気を引き締めていました。

箱崎浜で拝礼した後、筥崎宮に参拝した各流のお汐井取り参加者は、しばしの休憩を入れたのちに、今度は筥崎宮から櫛田神社への参拝のために再び走り始めます。

一番山笠の中洲流は西門橋を渡り博多部へ。次第に日が落ちていく博多の町に、オッショイオッショイの声が響き渡ります。

夜明け前から大忙しだった櫛田神社の境内。雪洞や提灯に灯がともり、境内を明るく照らします。本日最後の行事である各流の櫛田神社参拝に、神職や巫女も受け入れの準備が万端です。

太鼓が鳴り響く中、中洲流が櫛田神社に到着。額や首元が汗で光っています。神職が参加者に向けて鈴を鳴らす中、拝殿で二礼一拍一礼を行い、無事奉納を祈願しました。

中洲流が到着すると、他の流れも次々と櫛田神社に到着。「オッショイ」の掛け声を上げながら、櫛田神社境内に入り、拝礼を行います。

午後8時、最後の千代流が拝礼を行い、当番町お汐井取りは全流が無事終えることができました。この当番町お汐井取りを皮切りに、博多の町は一気に山笠モードに入っていきます。

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