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晴天の下、全流お汐井取りが行われました

本日7月9日(火)は、午後5時半から参加者全員が参加する全流お汐井取りが始まり、いよいよ「動」の山笠の開始が告げられます。
その「動」の山笠に先駆けて、午前9頃から山笠発祥の地とされる承天禅寺の前に、東流の「駅前」の男達が清道旗を立てました。

承天寺の清道旗は毎年7月9日に準備され、駅前が担当。玉垣を積んで旗を立て、清道旗に承天寺の住職が祈祷を行って無事奉納を祈願します。旗は道路に舁いてある「清道」というプレートに合わせて立てられます。

祈祷の時間が近くなるとテントを作り祭壇を作り上げられていきます。

昨年の7月13日に駅前から参加している三船氏が亡くなられたという事で、その追善も一緒に行われました。

祈祷の時間が近くなると清道旗に向けてテントを作り祭壇を作り上げ、住職が般若心経を読み上げていきます。

読経が行われ、住職の読経の中、皆で焼香を行い、無事奉納が出来るようを祈願します。博多祇園山笠は”神事”ではありますが、この祈祷は6月2日に行われている夏祈祷のようなもの。山笠にはこのように仏教とも深く関わっており、「これも神事なんです」と祈祷を終えた住職がにこやかに教えてくれました。

祈祷を行った、御神酒、米、塩を清道の玉垣に振り撒きます。

最後に一礼を入れて清道への祈祷を終え、住職は駅前の男達に「怪我のないよう奉納を行ってください」と言葉を掛けられました。
その後、三船氏に捧げ御神酒を皆で献杯しました。

午後に入ると、雲が少々多くなって過ごしやすくなってきました。午後2時を過ぎると博多の町はにわかにそわそわし始めます。
午後2時半を越えると、若手がオイサの声を上げて山小屋を出発。流の役員宅へうかがい集合を告げる「もーろーろー」が始まりました。

午後4時を過ぎると、各流は各町集合を行い手打ちが行われ、お汐井取りの準備が開始します。

午後5時半、一番山笠大黒流が石堂橋に到着。

信号が青になるのを待って、箱崎浜に向けて出発しましす。
続いて二番山笠の東流、三番流の中洲流・・・と次々と各流れ参加者が到着。5分おきに出発していきます。

東区の箱崎浜では、山笠参加者が到着するのを今や遅しと待っている山笠ファンが集まっています。

ここ近年、箱崎浜での見物客のマナーの悪化やいざこざ、参加者への過度な接近や写真リクエストなどが問題となっていたため、今年より博多祇園山笠公式サポート団体「博多祇園山笠 讃合会」の方々が箱崎浜の警備を行ってくれました。今までは筥崎宮の方で飲み物の振る舞いによる水分補給などのサポートを行っていただいてましたが、今年は浜の方でもサポートしていただけるようになりました。

讃合会の方々が、混雑する浜を水法被姿で警備していただいたおかげで、今年は小競り合いや罵倒などがほぼなくなり、参加者も安心して拝礼を行いお汐井を取る事が出来ました。

参加者は再び走って、今度は櫛田神社に参拝。午後7時過ぎに一番山笠の大黒流が到着。櫛田神社の拝殿で、無事奉納を祈願します。

次第に日が落ちていき、提燈の明かりが薄暗くなった博多の道に咲き始め、「オイサ」「オッショイ」の声が響き渡ります。。

七番山笠土居流が櫛田神社に到着したのは午後8時過ぎとなりました。とっぷり暮れた博多の町に、六番山笠恵比須流と七番山笠土居流がオイサの声を上げながら、山小屋まで戻っていきます。

土居流は冷泉公園の交差点で全町で輪になり、明日からの流舁きへ向けて皆で博多手一本を入れてお汐井取りを締めました。

お汐井取りを見物した人は、そのまま流れてライトアップされた飾り山笠や舁き山笠を楽しむ人も。いよいよ明日10日午後4時より舁き山笠が動く「流舁き」が始まります。

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