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九州国立博物館にて天神一丁目の飾山の展示が始まりました

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先週の8月7日(金)より、太宰府にある九州国立博物館の1階エントランスホールにおいて、今年の十六番山笠 天神一丁目の飾山が一般公開されました。

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今年の標題は、表・見送り共に『美の国日本』。今年の10月から開催される九州国立博物館開館10周年記念の特別展『美の国日本』を題材とした飾りとなっています。
表の飾山は中村信喬氏人形師が手掛け、見送りは白水英章氏人形師が手掛けております。

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。8月2日より棒締め、8月5日~6日に飾り付けを行って、一般公開となりました。(御神入れは8月28日に行われる予定です)
(※2013年の天神一丁目の飾山が出来るまでを追ったレポートはこちらから。→『山笠飾りができるまで ~白水英章の世界(1)~』)

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九州国立博物館に飾られる飾山は、横側にも飾り付けがされた四面飾り。山笠期間は山小屋があるため、横のない二面飾りなのでこの横の飾りをどのように見せるか、というのも人形師達の腕の見せ所。
表・見送りと横の飾りが繋がっているように見せたり、人形の角度も横から見える角度に変更されていたりと、四面飾りと言いながら実際は『360°飾り』に飾り付けられた飾り山は、九州国立博物館の飾山ならでは。博多人形師の『見せる』だけではなく『魅せる』という意気込みを感じる飾り付けを感じます。

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実際に見比べてみると・・・上が今年の山笠期間に飾られた天神一丁目の飾山。下が九州国立博物館に飾られている飾山。飾りの上にある土偶の角度や、中程にある玄奘和尚一行の角度が横の飾りに向かって角度が変更されているのがよく分かります。

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特別展が開催されている2階へ繋がるエスカレーターを登ると、水平に飾山の天辺部分を間近に見られるのもこの九州国立博物館の展示ならでは。手が届きそうな飾山の天辺の飾りを水平に見て、下を見下ろすと、飾山がどれだけ大きいものかを実感できます。

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現在、特別展「大英博物館展」が開催され、国内だけでなく外国からの旅行者も数多く博物館を訪れており、巨大な飾山に驚き記念写真を撮る旅行者の姿が数多く見られました。

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展示期間は、平成28年3月頃までを予定しており、その雄大な姿は九州国立博物館を訪れる人達の目を楽しませ、山笠の魅力を伝えてくれます。

(関連情報:九州国立博物館『九州国立博物館に“飾り山”が飾られます』)