本日15日早朝、博多祇園山笠の最後を飾る追い山笠行事が行われ、熱かった2013年の山笠行事が全て終了しました。今年は梅雨が早く明けたため「夏の開催」となり、近年では珍しい『行事中に雨が降らなかった』博多祗園山笠となりました。
山笠ナビは、7月14日から15日午前4時59分の追い山まで、そして追い山が終わるまでの博多の町の表情をレポートします。
▼7月14日 午後1時
追い山中継の放送機材搬入・設営作業が急ピッチで進められていました。
▼7月14日 午後9時半
上川端商店街の川端ぜんざい広場に展示されていた昨年の八番山の山解きが行われました。
▼7月14日 午後10時半
2時から舁き山が並ぶ冷泉公園、まだ静かです。
▼7月14日 午後11時半
櫛田入り5時間半前の櫛田神社の前。すでに場所取りが始まっています。
▼7月15日 午前2時
桟敷席が開門となりました。
▼7月15日 午前2時半
櫛田神社、冷泉公園の横に舁き山が据えられました。
▼7月15日 午前3時
各地の飾り山の山解きが進められていきます(写真は東流)。追い山が始まる前に全ての飾り山が解かれます。
東長寺の清道旗。まだ交通規制が入らないので、待つ人もまばらです。
▼7月15日 午前3時半
櫛田神社前の山門付近は、すでに4重の人垣が出来ており通り抜けることができません。櫛田神社の境内も、舁き手の参拝と一般客の参拝でごった返しています。
▼7月15日 午前3時50分
各流の舁き手は櫛田神社の清道のシミュレーションを行って確認し、櫛田入りに備えます。
▼7月15日 午前4時15分
櫛田入りまであと約45分。櫛田神社清道に恵比須流の男衆が櫛田入りの道を作ります。
▼7月15日 午前4時50分
招き板を持った一番山・恵比須流の子供達が清道旗を廻ります。2013年の博多祇園山笠追い山、いよいよです。
午前4時59分、大太鼓がドーン!と鳴らされると、今年の一番山である恵比須流が清道へ雪崩れ込んできました。
拝殿に向けて据えると、祝いめでたを斉唱。舁き手と会場も共に謳い手を打ちます。
歌い終わると同時に、鬨の声と共に土居通りへ飛び出していきました。
櫛田入りタイムは32秒45と好成績。これに続けとばかりに、残り六流が櫛田入りを5分於きに行います。
東流のタイムは、32秒06。好成績で恵比須流を抜いたことで、大きな歓声が上がりました
七流の舁き山が櫛田入りを終えた後は、八番山・上川端通の「走る飾り山」が、清道に登場します。
その圧倒的な体躯からスモークを勢いよく吐きつつ、豪快に清道旗を一周。舁き手のスムーズな舁き回りに、見物客は大きな歓声を上げます。タイムは49秒78とかなりの好タイムを叩き出しました。
櫛田入りを終えた山笠は、蒸し暑い早朝の博多の町を縦横無尽に舁き廻ります。
※山笠ナビでは、今年はサイト開設以来初の『桟敷席からのインターネット生中継』に挑戦。
回線状況などの影響もありリアルタイムでは音声しか流れていませんでしたが、アーカイブでは今回中継した映像及び音声を見る事が出来ます。
▼承天寺
▼旧東町筋
※山笠ナビでは、今年も『定点カメラからのインターネット生中継』を行いました。動画の1時間30分頃から一番山がやってきます。
▼旧西町筋
▼須崎廻り止め
必至の形相で最後の力を振り絞り須崎の決勝点へ。通過した瞬間、男達の顔に「無事奉納をした」という安堵の色が浮かびます。
※山笠ナビでは須崎決勝点付近の模様を『iPhoneからのインターネット生中継』で放送を行いました。
そして、自分達の流の区域に向けて、そのまま再び走り始めます。
須崎廻り止めにある石村萬盛堂本店の二階から追い山のタイムが提げられます。今年は東流が28分台という驚異的なタイムを出し一位となりました。
しかし、男達の顔に浮かんだ安堵の表情が、山笠はタイムではない事を物語っています。来年はもっとよい奉納を、と願う舁き手達の一年後はすでに始まっているのです。
八番山・上川端通の走る飾り山が櫛田入りした後、櫛田神社の拝殿では「鎮めの能」が行われます。
荒々しい櫛田入りの奉納で荒ぶった神を、この能で鎮めるという儀式です。
多くの見物客が清道に残り、この鎮めの能を心ゆくまで楽しみました。
こうして、2013年の追い山行事は無事奉納され、博多祇園山笠は終わりました。
すでに夏が到来している博多ですが、これでようやく「博多の夏」がやってきました。
●櫛田入りタイム |
●全コースタイム |