追い山前3日前の7月12日、2013年の追い山ならしが行われました。
追い山ならしは文字通り「追い山」の「ならし」走行で、いわば”リハーサル”。廻り止め(ゴール地点)も約1キロ短いコースとなりますが、本番の追い山と同じようにタイムも測り発表されるので、各流は本番同様気合いを入れて走ります。
一番山の恵比須流が櫛田入りを行うのは午後3時59分。
櫛田入り一時間前の櫛田神社、冷泉公園の周辺はとても凄いことになっています。
櫛田神社から冷泉公園にかけて山列入りした舁き山の周辺では、水を掛けたり飲んだり、記念写真を撮ったりする舁き手の姿が見ることが出来ました。この日は最高気温32度。とても暑い一日でした。
東流では、櫛田入りの舁き手を選ぶ『棒競り』の光景も。舁き手達が肩を代表取締に向かって突き出して、体格と気合いをアピール。その目は恐ろしく真剣です。
櫛田入り直前。恵比須流の子供達が持つ招き板が櫛田神社の清道をまわり、博多の町を走り出します。いよいよスタートです。
午後3時59分。棒鼻をカウントに合わせ叩く手が、カウントゼロを刻んだ瞬間、太鼓の音が。一番山・恵比須流がどっと櫛田神社になだれ込んでいきます。清道旗を一周し、そして舞台前に据えられます。一番山だけが許される『祝いめでた』の清祥です。舁き手、そして桟敷席の人全てが手をうちながら斉唱。
終わると同時に、恵比須流は博多の町へ駆けだしていきました。
恵比須流の櫛田入り後から5分ごとに各流が櫛田入りを行い、博多の町へ飛び出していきます。
東流が32秒台の櫛田入りタイムを叩き出し会場が沸きましたが、その後の西流が東流の紙一重差の32秒台をたたき出した瞬間、ひときわ大きな歓声と地響きのような感嘆の声が響き渡りました
七流が櫛田入りを終えると、最後に「走る飾り山」八番山・上川端通がその巨体を揺らしながら櫛田神社に。巨大な飾り山が人の手によって担がれて旗をぐるりと回るその圧巻の光景に、見物客からは感嘆の声が上がります。
七流は旧東町筋を駆け抜け、
旧西町筋を駆け抜けます。決勝点の奈良屋町はもう目の前です。
八番山・上川端通の走る飾り山が、上川端商店街のアーケードに戻ってきました。
こうして2013年の追い山ならしが終わりました。舁き手の方の話によると、やはりこの暑さが響いたとの事。2013年の博多祇園山笠もあと3日。フィナーレ追い山まで刻々と迫ります。
●櫛田入りタイム |
●全コースタイム |