山笠/博多の見物スポット YAMAKASA SIGHTSEEING SPOT

妙楽寺

妙楽寺は、元々は博多湾岸の沖の浜(現在の奈良屋・古門戸辺り?)にあった寺院で、その昔は妙楽寺を中心とした門前町を形成していました。
妙楽寺は湾岸にあったため遣明使一行が宿泊するなど中国との対外交渉の大事な拠点であり、当時は「妙楽寺貿易」という言葉が残るほど、中国との貿易が盛んに行われていたとの事です。

しかし、天正年間(1573~1591年)の戦火により妙楽寺も焼失。
初代福岡藩主・黒田長政の入国後、博多の町の復興と共に現在の地に移されました。
現在、本堂裏の墓地には、黒田家重臣の墓石が立ち並び、また江戸時代の博多の豪商である神屋宗湛、伊藤小左衛門の墓が祀られています。

「ういろう」の発祥の地

この妙楽寺は、名古屋名物で有名な「ういろう」の発祥の地とも云われており、境内には「ういろう発祥の碑」が建てられています。
その昔、中国から博多の妙楽寺に亡命してきた医者の陳宗敬の一族は「透頂香(とうちんこう)」という万能薬を作っており、これを時の将軍足利義満に献上していました。この「透頂香」は大変苦かったため、口直しに米粉で作った菓子を添えて出していました。
その秘伝を受け継いだ小田原外郎家が「外郎(ういろう)」と称して売り出し、「ういろう」と呼ばれるようになった、との事です。

アクセスマップ

住所 福岡市博多区御供所町13-6