山笠/博多の見物スポット YAMAKASA SIGHTSEEING SPOT

承天寺

聖一国師(円爾弁円)によって開山された禅宗寺院。山笠の発祥の地として有名なほか、うどん・そばの発祥の地ともいわれています。
臨済宗東福寺派。山号は万松山。1242年、博多に住む中国人商人の謝国明が、宋から帰国した聖一国師(円爾弁円)を開山に迎えて創建した寺で、普段は檀家以外入ることは出来ませんが、入り口から少しだけその景色を覗くことが出来ます。 奥には方丈という建物があり、その前に洗濤庭と呼ばれる見事な石庭が広がっています。
寺蔵の釈迦三尊像、禅家六祖像、銅鐘は国の重要文化財に指定されています。

山笠発祥の地

1241年、聖一国師が博多の町中で流行していた疫病を退散するため、町人に担がせた施餓鬼棚に乗って祈祷水をまき博多の街を救ったと言われており、これが博多祇園山笠の起源とされています。
今日の博多祇園山笠でも承天寺に敬意を表して寺の前に清道旗を立てて清道廻りを行い、住職は施餓鬼棚に乗って各流の表敬を受けます。

饂飩(うどん)蕎麦発祥の地・博多織発祥の地

聖一国師が宗から帰国した際、仏法の教義以外にも、さまざまな宗の文化を我が国へ伝えられました。その代表的なものが「うどん」「そば」「饅頭」などの粉食文化。聖一国師が年末に蕎麦掻(そばがき)を町人に振舞ったのが年越しそばの起源ともいわれています。

また、一緒に宗に渡った満田弥三右衛門(博多織始祖)は、博多で独自の織りを作るため聖一国師に教えを請い、仏具の独鈷、華皿を図案化し「博多織」の原点の献上柄を編み出しました。

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アクセスマップ

住所 福岡市博多区博多駅前1-29-9