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新天町の子供山笠が5年ぶりに復活! & 西流・恵比須流・土居流が棒締めを行いました

本日7月6日(土)は、全国各地で猛暑日を記録しするほどの暑い一日となりました。博多でも大博通り沿いの樹木からセミの声が聞こえ始め、本格的な夏の到来を感じさせます。

とにかく太陽の日差しがきつかった一日。帽子や水分補給しても刺すような陽光が体にダメージを与えるのが分かるぐらいで、それもそのはず福岡市は最高気温36度の猛暑日。本日の山笠の各行事に参加した人たちは、本当にお疲れ様でした。

そんな、猛暑日となった本日。午前8時より、西流・恵比須流・土居流が棒締めを行い、山笠台の出来上がり具合を確認する試し舁きを行いました。

土居流

西流

棒締めが終ると、試し舁きの準備が始まります。当番町の男達は地下足袋に履き替え、出来上がったばかりの太鼓台には太鼓が乗せられました。

試し舁き前にコースの確認が行われ、手拭をねじって頭にぐっと巻き、舁き棒に付きます。

試し舁きでは、男達がオイサの声を上げながら、自分たちの町の道を走り、山笠台の具合を確かめました。

恵比須流

棒締めが終ると鼻縄作りやへの字への番線を張る作業などが行われ、試し舁きの準備が進められます。山大工が手慣れた手つきで鼻縄を作る様子を、男達がじっと見ながら覚えていきます。

青空の下、円陣を組んで手を入れて試し舁きを開始。オイサの声を高らかに、山笠台が走りました。

棒締めと試し舁きを終えた土居流・西流・恵比須流は、午後より人形の飾り付けを行いました。明日の御神入れを持って舁き山笠が完成となります。

博多小 子供山笠 2日目

博多小の子供山笠は2日目。本日は旧御供所、冷泉地区で流舁きを行います。

棒に付く前に全体ミーティングが行われ、「昨日の流舁きはよかった。今日はそれ以上に頑張ろう。体調が悪くなりそうだったたらすぐに大人に言ってください。」と先生が言うと、生徒は元気に「はい!」と答えました。

午後2時、子供山笠の2日目がスタート。沿道からは勢い水がバンバン掛けられ、水煙の中、子供山笠は坂を駆け上がっていきます。

桶屋町の道幅の狭い道を進む子供山笠。子供達のオイサの声が響きわたります。

この後、子供山笠は櫛田神社に向かい、RKB子供山笠教室の参加者と合流。山笠教室の子供達を乗せて元気に舁き回りました。
明日3日目は最終日。午後2時半から舁き出し、旧奈良屋・旧冷泉地区を流舁きする予定です。

千代流 子供山笠 2日目

千代流の子供山笠も2日目を迎え、午後2時より舁き出しました。山小屋前まで舁き入れ、大人の山笠と子供の山笠が表を向ける親子対面式が行われました。

新天町 子供山笠

2020年のコロナ禍を機に中止が続いていた新天町の子供山笠が、2024年に5年ぶりに復活しました。「山笠に参加できない転勤族や福岡部の子供達にも山笠の楽しさを伝えたい」との想いから1980年から行われるようになった子供山笠で、天神地区で行われる唯一の子供山笠です。
7月1日に飾り山と共に御神入れが行われた「牛若丸」の人形が乗った子供山笠は、午後2時に飾り山笠の横に据えられ、その時を待ちます。

午後2時半、参加する子供達がオイサオイサと言いながら手打ちにやってきます。周囲の大人たちは皆拍手してそれを迎え入れます。
しかし、5年ぶりの開催。参加している子供は山笠を知らない子供達ばかり。ぎこちないながらも手一本をいれていきます。
参加者集めに苦労したそうですが、それでも関係者の努力により、新天町子供山笠の歴史の針が再び動き出すことになりました。

午後3時、新天町が誇る日本初のからくり時計「メルヘンチャイム」が「アビニョンの橋で」を演奏し午後3時を告げます。その午後3時が、新天町子供山笠のスタート。メルヘンチャイムが終ると、「3!」「2!」「1!」と舁き棒の鼻が叩かれると、「ヤー!」の声と共に子供山笠が持ち上がり走り出しました。

なにせ5年ぶり。山足はそこまでないものの、舁き山笠の重さに顔をゆがめながら、勢い水を頭からかぶりながら、子供達は必死に山笠を進めていきます。

子供山笠は西鉄福岡駅の二階通路の下を通り・・・

福岡パルコを表敬し・・・

福岡駅通りを南下し、メルヘン通りへ。

新天町の飾り山笠を手掛け、子供山笠も手掛けた小副川太郎人形師も、汗を拭きながら子供山笠と並走。「壊れないかと心配で」と苦笑い。「初めて作ったんですよ。いろいろ聞こうにも聞ける人が誰もいなくて」と話します。故亀田人形師から新天町の飾り山笠を引き継いだ小副川人形師。引き継いだのは2020年、コロナ禍で中止となった年でした。5年ぶりの開催で子供山笠を体験したことがないのは子供だけでなく、小副川人形師も同じだったのです。自分の飾りは大丈夫か、子供達は喜んでるか。心配で常に先回りして子供達の様子と飾りの様子を遠目から見守っていました。

子供山笠は、きらめき通りの歩道を通り、岩田屋前のきらめき広場へ舁き入れました。
岩田屋の玄関先で岩田屋と三越の法被が並んで子供山笠の表敬を受けます。皆で手一本を入れて、新天町の子供山笠の復活を祝いました。

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