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令和四年度博多祇園山笠開幕!(下)~ 当番町お汐井取りが行われ”オッショイ”の声が帰ってきました

山笠が開幕した7月1日の夕方は、当番町によるお汐井取りが行われます。この日は最高気温33.6度を記録した福岡。夕方になっても強い日差しと気温はあまり変わないまさに酷暑となりましたが、山笠の男達は3年ぶりに行えるお汐井取りに心を高ぶらせて、石堂端までやってきました。

最初に出発するのは一番山笠を務める恵比須流。3年ぶりに聞く「オッショイ」の掛け声とともに、午後5時10分に当番町の下竪町を中心に石堂橋へ到着します。

今年のお汐井取りは、感染防止対策として人数を制限されており、例年よりもコンパクトな規模での開催です。それでも3年ぶりの開催という事で、お汐井取りに行けない参加者が石堂橋へやってきてお汐井取りに向かう男達を激励して回ります。

午後5時半、手一本を入れた恵比須流が、三年ぶりのお汐井取りを一番山として出発しました。

恵比須流が出発してからも、5分おきに各流が到着し、石堂橋を出発していきます。信号が変わるのを待つ間、参加者の一人が「うわぁ・・・楽しいわ」と呟くと、周囲の人達もうなずく光景が見られました。

5キロの道を30分かけて走ってきた恵比須流が、筥崎浜へ到着。夕日が沈んでいく海に向かって山笠の無事奉納と奉納までの安全を祈願。手持ちの袋やてぼ、舛にお清めの砂を詰め込んだ後、次は櫛田神社に向けて走り出します。

全流が箱崎浜に到着。強い日差しの下、長法被姿で5キロの道を走ってくるのは大変な状況ですが、当番町として務めを果たします。

七番山笠千代流では、御年83歳の北嶋顧問が5キロの道を全員と共に走り切り、箱崎浜で夕日に向かって無事奉納を祈願。走り切った北嶋顧問に、流の男達から感嘆の声が上がりました。

櫛田神社まで走ってきた各流は、櫛田神社を参拝し無事奉納を祈願します。皆汗だくですが、やり終えた事で安どの笑みが顔に浮かびます。

最後の千代流が櫛田神社に参拝したのは午後8時。長い七月一日が終わりました。