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博多中にて「博中山笠」の山舁きが披露されました

初夏の強い日差しが差す一日となった本日5月22日(日)、博多中にて体育祭が行われ、午前の最終プログラムにて博多中の山笠「博中山笠」が披露されました。

3年ぶりに行われる事になった博中山笠。今年の一番山笠は瑩徹流、表の標題は不動明王を描いた「鳳鳴朝陽慶雲輝」、見送りの標題は「水滴硬石穿」。二番山笠は常緑流、表の標題は聖一国師を描いた「善行希」、見送りは「明来飛躍勲」となります。奇数番号の山である一番山には差し物もしっかりと付いています。

8番目のプログラムが終わると、入場門に2基の舁き山が運ばれ、グラウンドには清道旗が設置されます。グラウンド周辺には山笠が動くのを楽しみにしていた生徒の家族が、カメラを手にしてどのようなコースを回るのかなど確認する姿が見られました。

放送席から「1分前!」のアナウンスがかかると、グラウンドの空気がざわっとなりました。カウントダウンのアナウンス「5秒前!」で鼻取りの生徒が棒鼻を叩いてカウントを知らせると、「ィヤァァァ!」という舁き手達の掛け声と共に一番山笠が走り出しました。

拍手が鳴り響く中、女子生徒が浴びせる勢水を被りながら、舁き山は清道旗をぐるりと回り、本部席前へ。見事な山舁きを披露しました。3年ぶりの山舁きを見る事が出来たグラウンドからは、万雷の拍手が沸き起こりました。

一番山笠が走り終わると、二番山笠も続いてスタート。少し走る軌道がぶれたものの、会場の応援の拍手を受け、無事走り切ることができました。

山舁きを終えた2基の舁き山は、本部席に向かって祝い目出度を唱和。山揺らしを受けながら台上がりが謡う祝い目出度もまた久しぶりの光景です。祝い目出度の後に手一本が入れられ、無事博中山笠の披露が終了しました。

最後はグラウンドを半周し山笠は勇壮に退場。久々の山笠の光景に会場は再び大きな拍手に包まれました。

(取材協力:山笠ナビ公式サポートスタッフ M_Film