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櫛田神社の飾り山の山解きが行われました 他

雨がしとしと降る本日6月4日(金)の早朝から、櫛田神社に奉納された昨年の飾り山の山解きが行われました。

朝8時に山大工が集まり、まずは山笠台の上に取り付けた杉壁を外し分解。同時に下の方の飾りを次々と外していきます。

一年間屋外で展示された飾り山の舁き棒も、埃で真っ白に汚れています。

一番棒に取り付けられていた鼻縄や、山笠台の台足に掛けられていた八文字縄は切り外され、小巻縄をほどいていき、台足に付けられていた奉納者のカッティングシートをはがしていきます。

8時50分に、この飾り山を担当した中村信喬人形師と中村弘峰人形師が到着。山解きもスピードが上がっていきます。

波、岩こぶ、館・・・次々と飾りが下ろされて、下で受け取った後、針金で止めていた部分を切り外されて、バラバラにされていきます。

いよいよ人形を下ろす番が来ました。最初に降ろすことになったのは表側の大きな虎の人形。慎重かつ丁寧に降ろすために、胴体にロープが掛けられます。

ロープを張ってスピードを調整しつつ、複数人で支えながらゆっくりと山笠台の下へ。

人形を製作した中村信喬人形師は、虎についた一年間の汚れを拭き取り、人形はトラックに積み込まれていきました。

正午過ぎにはすべての作業が終わり、山解きは全て終了していました。山笠台もバラバラにされており、ほこりまみれだった舁き棒は一旦外に置かれ、雨でほこりが落とされていました。

ここから舁き棒と山笠台はメンテナンスを入れられ、後日棒締めされ、今年の飾り付けを待つことになります。

川端商店街と上川端商店街に、巨大な昭和の山笠ポスターがずらりと展示されました

上川端商店街と川端商店街では、昭和時代の山笠の風景の写真がプリントされたバナー(吊ポスター)の展示が今日からスタート。博多リバレイン側から櫛田神社側まで吊るされた17枚のバナーの表・裏に違う写真を載せるという細かい演出が施されています。

昭和時代の山笠の風景が多いのですが、中には大正8年の写真も。

他にも貴重な資料となるような写真も数多くあり、写真を見ながら上を向いて歩いている人が多数見られました。

御供所町に復活した幻の織物「箱崎縞」のお店がオープンしました

福岡市博多区御供所町12-2に、幻の織物「箱崎縞(はこざきしま)」を扱うお店「メゾンはこしま」がオープンしました。

「箱崎縞」とは戦前まで東区筥崎で作られていた木綿で作られた織物で、丈夫で実用性に優れているという事で様々なシーンで愛用され、山笠の当番法被にも利用されていたそうです。しかし、戦争を機にその織物文化が途絶してしまい、現在では現物がほとんど残っていないため「幻の織物」とも言われています。
数年前「箱崎縞」の端切れが見つかったことから、それを元に箱崎縞が復元。復元した箱崎縞から、現代の生活にも取り入れられるような織物が作られ、こちらのお店で販売されています。

「箱崎縞」は、平織りで描かれたストライプと格子模様のシンプルなデザイン。吸水率が高く、洗うと柔らかい風合いになるので、ハンカチやキッチンクロスにもお勧めだそうです。

店内には当時の箱崎縞で作られた旧東町流・御供所町の当番法被が特別展示されています。箱崎縞を厚めに作った特注品だそうで、当番法被は当番町の時にしか着なかった時を考えると、特別な思いであつらえたものではないかと推測されます。(※展示スケジュールはご確認ください)

店内は軽喫茶も併設しており、一緒にお菓子研究家山本ゆりこさん監修の箱縞菓子も楽しめます。(※現在はテイクアウトのみとなっています)