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アクロス福岡2階にて山笠作品を集めたグループ展「山笠百景 四作家が描く博多の情景」展が始まりました

博多祇園山笠の準備期間に入るまで、あと約1週間となりました。アクロス福岡の2階にあるメッセージホワイエでは、作品ジャンルが異なる4人の作家が山笠や博多の情景をそれぞれの作品で描いた「山笠百景 四作家が描く博多の情景」展が、本日5月24日(月)より始まりました。

「山笠の時期に山笠の作品展ができないだろうか」とアクロス福岡が山笠ナビの編集長に相談したのがきっかけで、山笠ナビ編集長が取材の中で知り合った山笠の作品を制作・発表している作家に声をかけて実現したグループ作品展です。

正面玄関を入った方を迎えるのは、モノクロの写真で山笠を描いた山﨑伸子さんの「写真」。山﨑さんはライフワークとして、博多七流の一つ西流をモノクロで写真に収め続けており、様々な情報を削ぎ落した中に潜む男衆達の躍動感や想いがにじみ出てきます。2018年には冷泉荘にて写真展『博多祇園山笠 西流』を開催し、高い評価を受けました。

展示作品として異彩を放つ”ブロック”を使って山笠を描いているのは、宝来竜二さんの「ナノブロック(nanoblock)」。1ブロック縦×横×高さがわずか4×4×5mmの超ミニサイズのブロックで、舁き山や飾り山、山留や廻り止めの風景はもちろん、博多松囃子や博多の銘菓シリーズなど、博多の人がクスっとなるような”ネタ”を混ぜながら、博多の情景を描き出しています。

「クレイアート」という粘土を使って日常風景を造形する独創的なボックスアート作品を展示しているのは、博多駅前の粘土教室「くれいBOXあーと」さんの「クレイアート」。代表の園田美和さんと教室の生徒が、かわいい飾り山や博多の風景を樹脂粘土を使って描き出しました。

色鮮やかな色が美しい、加藤光孝さんの「切り絵」。独自の表現で手がけた加藤さんの切り絵は、福岡県シニア美術展デザインの部で2年連続優秀賞受賞しており高い評価を受けています。櫛田入りの様子や八番山笠の勇壮な姿を、切り絵という手法で描き出しています。

「絶対、山笠が始まる直前に開催して、2021年の山笠の盛り上がりに一役買いたかった」と話す主催者の宝来さん。一方で「企画を進め始めた2021年の1月頃は、まさか今年も舁き山行事がないとは思いさえしなかった」と複雑な心中だったことも。
「今年も舁き山行事がなくて寂しい限りですが、この作品展にたくさん展示されている山笠の風景で少しばかりでも皆さんの”山笠成分”を補給して頂けたら。そしてそのまま6月・7月の山笠期間、ぜひ博多祇園山笠の飾り山を楽しんでください」とコメントしました。

この作品展は、本日から一週間毎日10:00から18:00まで開催しており、5月28日(日)の16時まで行われています。
※ご来場の方は、マスク着用の上、各自咳エチケットや手洗い・うがい、手の消毒など感染症対策に努めていただくようお願いいたします。また、発熱等の症状がある場合は、ご来場を控えていただきますようお願いいたします。