クラウドファウンディングサービス「CAMPFIRE」にて、博多人形師たちと共にコロナ禍の終息に立ち上がるプロジェクト『博多祇園山笠に生きる博多人形師が、新型コロナ終息祈願に立ち上がる!』の支援募集が始まりました。
世の中が少しずつ自粛ムードから「活動」へ向かい始めていますが、一度止まった動きが今までと同じように動くのは容易ではありません。
新型コロナウイルスの影響で倒産した企業は、6月16日までに全国で250社に上ったことが調査で分かるなど、様々な分野で大きな経済的被害が現在進行形で大きな問題となっています。
博多祇園山笠も例外ではありません。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、来年に延期となった博多祇園山笠。博多祇園山笠の中止は「山笠を中心に生きてきた」人たちにも大きな影響を与えました。そのひとつが「山笠」をつくる博多人形師です。山笠に向けて新作人形の製作にあたっていた博多人形師の人形製作もすべて延期となってしまいました。
山笠人形の出番と共に仕事を失った博多人形師たち。今回の影響は、伝統工芸の分野にも大きな経済的被害を与えています。
しかし「やれることは全部やろう」と、博多人形や博多織を企画販売する「壱語屋」さんが、博多祇園山笠振興会/シェア株式会社/株式会社spongeの協力のもと、クラウドファウンディングを活用し、博多人形師たちと共にコロナ禍の終息に立ち上がりました。
『クラウドファンディング』とは、「インターネットを使って不特定多数の人達から少額ずつ資金を調達する」サービスの仕組みです。
通常「こんなモノやサービスを作りたい」「問題をこう解決したい」といったアイデアや想いがあっても、実現するための資金が壁となってしまい、プロジェクトを立ち上げることが難しいことが多々あります。
しかし、クラウドファウンディングでは、そのアイデアや想いに対し「応援したい」「モノやサービスを試してみたい」と共感した人が少額出資することで、誰でも“支援者”として支援することができます。プロジェクトを立ち上げた人は、支援してくれた方に対しリターン(特典)を提供します。
このように双方にとって手軽に資金と支援を行えるので、このコロナ禍で経済活動が止まった様々な分野の人達がクラウドファウンディングを利用して活動を継続するための資金調達を行っています。
このプロジェクトには、今回のプロジェクトに賛同していただいた、毎年山笠人形の製作にあたっている白水英章 人形師(東流 舁き山、東流・天神一丁目・博多駅 飾り山)、溝口堂央 人形師(中洲流 舁き山、中洲流 飾り山)、西山陽一 人形師(大黒流 舁き山)の3名が参加。今回のプロジェクトで、3人が直接絵付けした博多人形の「縁起もの」を製作し、クラウドファンディングを通して受注生産でお求めいただくことができます。
なお、このプロジェクトで集まった資金は、全て博多人形師へのお仕事の発注、リターン品の生産、ならびに配送費用として使用されます。
また、本プロジェクトは目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンをお届けします(All-in方式採用)。
支援者へのリターン品には、福をもたらすようにと縁起がよいといわれる「おたふく」をモチーフにした博多人形ではお馴染みの「お福さん」人形をはじめ、色々な博多人形やグッズが用意されています。すべて配送費込ですので支援しやすくなっています。
今回の新型コロナウイルスの影響で、様々な分野に大きな経済的被害を与えています。
国や自治体から、多くの支援策が発表されていますが、それだけでは事業を継続することがむずかしい事業者さんも多いと思います。伝統工芸に関わる方々も同様に苦しい状況が続いていますが、現状を嘆くだけでなく「やれることは全部やろう」「ピンチはチャンス」という思いで、このプロジェクトが立ち上がったそうです。
もし「人形師を応援したい」「博多祇園山笠を来年見たい」と共感して頂けましたら、このクラウドファウンディングのプロジェクトを通して博多人形師への支援をご一考いただけたらと思います。
コロナ禍が終息し、来年こそ博多祇園山笠が開催され、博多にあの熱気が戻ってくる事を願います!