7月10日(水)。本日より舁き山が動きます。「静」の山笠から「動」の山笠へ。2019年の流舁きが本日行われました。流舁きとは自分の流の区域を、神を宿した山笠を隅々まで舁き回る行事です。
例年だと流舁きの日は晴れることが多かったのですが、今年は午後から雨が降り続くあいにくの天候コンディション。それでも、七つの流は今年初めての山舁きを行います。
今年もこんな悪天候の中、山笠ナビは全流を撮影。今年は撮影順に並べてレポートいたします。(※一番最後には流舁きのダイジェストムービーもありますので、ぜひ合わせてご覧ください。)
雨が降り注ぐ中、午後4時より今年の一番山笠 千代流が流舁きを行いました。勢水はまだ浴びていないのに、すでに水法被はぐっしょり濡れています。
2001年(平成13年)に45歳で総務を経験して二度目の総務を務める松本忠人総務が台上がりし、祝いめでたを謳い上げます。歌い終わると千代流の舁き山が流域に飛び出していきました。
コースの途中にある千代小学校に舁き山を舁き入れて表敬訪問。手一本が入れられます。
そして続けて県庁へ表敬訪問。県庁を訪れていた人も含め、千代流を迎え入れ、手一本を行いました。
千代流と同じ時間に流舁きをスタートした中洲流。午前中は映画の撮影が行われていたようです。
途中、追善山が行われ、山笠を愛したそして中洲流を愛した故人を山笠の習わしに従って、祝いめでたと手一本で弔いました。
午後5時は大黒流、西流、土居流の3流が同時にスタート。山笠ナビ的には最も大変な時間帯の撮影となります。
大黒流は午後5時に、須崎町の山小屋から出発。スタート直後から引き回してから町の角を曲がるという動きのある流舁きを行いました。
西流は櫛田神社の大鳥居から再び冷泉地区に入り、各町の道を丁寧に舁き回ります。
土居流は行町から土居通り、上川端商店街と舁き回った後、再び土居通りを通って濱小路、西方寺前町を舁き回ります。
午後5時40分に流舁きは終了。行町の太鼓台の前で手一本が入れられ、無事流舁きが終了しました。
午後6時になると雨もだいぶん収まってきました。
今年58年ぶりに下金屋町に建った恵比須流の山小屋前では、今年の流舁きを直前に、入念な打ち合わせが行われました。
18時、恵比須流の流舁きがスタート。一気に昭和通りを横切り、明治通り沿いの各町の道を舁き回ります。
見送りから見降ろして鼓舞する恵比須様の力を受けて、明治通り沿いの道を舁き回ったのち、舁き山は上竪町方面へと向かいました。
18時にスタートした東流は、舁き山いっぱいいっぱいの幅しかない狭い道を、「おっしょい」の掛け声でゆっくりゆっくり舁き山を進めます。
最後、魚町の坂道を一気に登り切り、最後の力を振り絞って山小屋へ。
午後7時、山小屋に到着。これにて全ての流の流舁きが終了しました。
全流、今年最初の山舁きが無事終了しました。しかし、日付が変わって11日の早朝5時より朝山が行われ、夕方には他流舁きが行われる一日二回山舁きのある日がやってきます。
しかも現在午後9前、外は雨。今年も楽しくも大変な山舁き行事が続きます。