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櫛田神社の飾り山の飾り付けが始まりました & 千代流の飾り山の棒締めが行われました

山笠の提灯がぶら下がった本日6月21日(金)、博多の街は山笠のムードが高まった一日となりました。

櫛田神社

本日早朝より櫛田神社では、今年の飾り山の飾り付けが行われました。2019年の飾り山の飾り付けがいよいよスタートです。
本日の飾り付けは表側。朝8時から表の飾りを担当する川﨑人形師と手伝いに来た人形師らが飾りの準備を行いました。

今年の櫛田神社の表の標題は「神話海幸彦と山幸彦(しんわうみさちひことやまさちひこ)」。山小屋の周辺には、山笠飾りの人形やパーツがずらりと並べられており、人形はまだ顔を隠した状態で準備を待っていました。間近で見ると様々な飾りの細かさに目を奪われます。

飾りの裏側が見えるのもこの時だけかもしれません。人形師によって使う素材や作り方が違うのは大変興味深いところです。

岩こぶ飾りに草を這わせ、そして穴をあけて雑草を差し込みます。下から見たら気づくか気づかないかの小さな飾りかもしれないのですが、こういった人形師のリアリティへのこだわりが奉納物としての飾り山の見事さを引き立てます。まさに「細部に神は宿る」。

山大工らも到着し、いよいよ飾り付け。川﨑人形師が飾りのイメージをみんなに伝えます。

お昼過ぎには飾り付けもかなり進み、細かい飾りの配置が行われていました。

「もう少し浜側に差しむことできませんかね?」と川崎人形師が、飾り山に登った山大工に飾り付けの際に使われる左右を示す符丁を使いながら、飾り山の下からバランスを見ながら飾りの指示をします。山大工もそれに合わせて、飾りを配置していきます。

今日は蒸し暑いうえ、日差しが強い一日となりました。飾り付けを行う人形師、山大工らは汗を浮かべながら、今年最初の飾り付け作業を行いました。
明日、櫛田神社では見送り側の飾り付けが行われる予定です。

東流

先日地鎮祭を行った東流では、舁き山の山小屋の建設がスタート。今年より舁き山が山小屋に据えられます。夕方前には建設が完了。こちらも準備が進んでいます。

千代流

千代流は、午後6時より飾り山の山小屋前で飾り山の棒締めを行いました。棒締めにはたくさんの千代流の男衆が参加しました。

山笠台に舁き棒が締められると、山笠台に枝折(しおり)と呼ばれる天板が乗せられます。棒締めが終わったら棒の締まり具合を確認する「試し舁き」が行われるのです。

舁き棒に男衆が付き、舁き縄を掛けられ、山笠台が道路に引き出されます。山笠台が動き出すと、場に独特の高揚感が漂い始めます。

まだ飾りがない山笠台に台上がりが座ります。手には指揮棒となる鉄砲の代わりに舁き縄が持たれています。
信号が青になるのを待って、祝いめでたが謡われます。祝いめでたを謡いながらスタートする千代流だけの舁き出しです。突然始まった山笠にバスに乗っている人もびっくりした表情で窓の外を見つめる中、最後の♪ショーンガネーが終わるや否や、「ヤァァァァァ!」の鬨の声と共に山笠台が走り始めました。

男衆は飾り山の山小屋があるエリアをぐるりと一周し、今年初めての山舁きを楽しみました。

最後はやはり手一本。手一本の後、男衆は晴れやかな表情で山舁きの余韻を楽しみました。

博多駅は棒洗い・地鎮祭・棒締めを行いました

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天神一丁目の山笠台に矢切が立ちました

キャナルシティでは今年もアクアパノアラマに山笠が登場します

山笠期間の7月1日から14日まで、今年も山笠アクアパノラマが公開されるそうです。