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今年のテーマは『博多祇園山笠』! 秋の夜を彩る『博多ライトアップウォーク2017』が始まりました

博多の秋の夜を彩る『博多ライトアップウォーク2017』が昨夜より開幕。
今年のライティングテーマは、ユネスコ無形文化遺産にも登録された『博多祇園山笠』ということで、山笠にインスパイアされた光デザイン博多の鎮守と古刹を装いました。

ライトアップされたのは、承天寺、東長寺、妙楽寺、円覚寺、本岳寺、善導寺、妙典寺、海元寺、正定寺、龍宮寺、櫛田神社、博多千年門、葛城地蔵尊の13か所の古刹(※櫛田神社、博多千年門、葛城地蔵尊は無料会場)。ライトアップだけでなく、各所には様々な催し物や出店なども出ており、初日の昨日は各会場ともたくさんの見物客で博多の街がにぎわいました。

承天寺

博多祇園山笠の発祥の地・承天寺は、方丈に上がることができ、方丈から見える洗濤庭がライトアップされています。仏殿・泉水庭にはレンズシートを使用した「千の空」という作品が展示されています。

また仏殿前には、今年の山笠で博多の街を駆け抜けた東流の舁き山「○△□宏仁照花」がライトアップ展示されおり、本殿側の開山堂前には山笠の解説ライトアップもされています。

博多千年門

博多のウェルカムゲートである千年門は、山笠の法被や勢水を連想させる青白い光でライトアップされています。

東長寺

東長寺は本堂、五重塔、六角堂がライトアップ。境内では名物「御供所饅頭」の販売とお茶席が用意されており、たくさんの人でにぎわっていました。

龍宮寺

博多の人魚伝説が伝わる龍宮寺では、龍宮寺と山笠を繋ぐデザインモチーフ「水」をテーマにライトアップ。本堂では秘蔵する人魚の絵と骨も展示されているなど、貴重な史料も観ることができます。

櫛田神社

博多の総鎮守である櫛田神社では、期間中は拝殿内を公開。めったに見られない拝殿内の様子や調度品を間近に見ることができます。また能舞台や能舞台前では「にぎわい広場」が開催され、ステージパフォーマンスや屋台などがでて大にぎわいでした。

妙楽寺

ういろう発祥の地とも言われている妙楽寺は、園路を山笠切り絵を使った七流の灯篭で照らしています。山笠の法被をイメージした藍と白の光で開山堂をライトアップ。

円覚寺

茶道南方流と禅の道場として知られている円覚寺では、福岡デザイン専門学校とのコラボレーションにより、山笠をモチーフにした映像演出のライトアップが行われています。園路では、重ね合わせた薄布を通しての不思議な立体映像が見物客をお出迎え。門に投影されるプロジェクションマッピングでは、その映像に見入る見物客がたくさんいました。庭園の無限に広がるような美しい光景は一見の価値ありです。

葛城地蔵尊

博多の隠れスポットでもある葛城地蔵尊もこの期間だけ一般公開されています。提灯の赤い光と青いライトアップが印象的です。

本岳寺

お稲荷さんと鬼子母神をも祀る珍しいお寺である本岳寺では、住職らによる軽妙で丁寧な解説が好評を博していました。期間中は「釈迦誕生図」「釈迦涅槃図」など貴重な資料が展示されています。

善道寺

善道寺は、奇麗な境内に蓮の花をモチーフにした灯明が並べられています。庭には山笠の舁き手が集うイメージで山笠の法被柄で作られた灯明が飾られています。

妙典寺

妙典寺は、お寺全体で山笠のにぎわいを演出。障子に山笠と櫛田紋をライティング投影して盛り上げます。実際に官内町の提灯も並べられており、山笠の掛け声のサウンド共にライトアップを盛り上げています。

海元寺

閻魔様と観音様を祀る珍しいお寺である海元寺では、閻魔堂と観音堂がライトアップ。園路には、地獄の様子が描かれた「十王図」も展示されており、海元寺ならではの演出は必見です。

正定寺

博多の春のお祭り「博多どんたく」の通りもんの創始者と言われる西頭徳三のお墓がある正定寺では、山門から延びる園路にはサイリウムと恵比須流の法被柄のライトが境内内をライトアップ。仏殿の障子にも恵比須流の法被柄が投影され、水の流れるサウンドと共に幻想的な雰囲気を演出します。庭には草月流の片山健氏によるいけばなの展示もライトアップと共にされており、幻想的な雰囲気を盛り上げています。


『博多ライトアップウォーク2017』は11月5日(日)まで開催されています。秋の夜長に『博多祇園山笠』を感じる美しい幻想的な博多のひと時を、ぜひ実際に体感してください。