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2017年の博多祇園山笠が開幕! 飾り山が一般公開され、子供山笠、当番町お汐井取りが行われました

本日7月1日(土)、2017年度の博多祇園山笠が始まりました。熱い熱い2週間の始まりです。
博多の街は山笠ムードで一色となり、各地では飾り山一般公開に向けて明け方より神事が執り行われました。

今年の7月1日は、飾り山一般公開のための御神入れや注連下ろしの神事が、お昼から博多小の子供山笠が、夕方からは当番町お汐井取りが行われるという忙しい一日となっており、時系列に沿って本日の山笠ニュースをお送りいたします。

6月30日から7月1日に日が変わる直前、天神では山笠の提灯を取り付ける作業が急ピッチで行われていました。

地下鉄「中洲川端」駅の券売機前の山笠コーナーも、本年度の内容になりました。

そして日が変わって7月1日早朝5時半。暑くなりそうな気持ちいい晴れの山笠開幕の日を迎えます。
早朝から恵比須流の蓮池の人たちが、注連縄を掛けた笹竹を町内に掛けていました。

午前6時より大黒流が山小屋にて注連下ろしの神事を行いました。

櫛田神社の神職が、山笠が建つ当番町の町境を祓い浄めて回りました。

午前6時過ぎ、土居流の西方寺前町が注連下ろしの準備を行っていました。

奈良屋町には12日の追い山ならしの廻り留めの横断旗が掛けられていました。

西流の奈良屋町1区が注連下ろし神事を執り行っていました。

午前7時前、筥崎浜にて中洲流が当番町お汐井取りを行いました。

当番町お汐井取りは、7月1日夕方から行う行事ですが、中洲流は役員が7月1日の早朝に行います。このお汐井取りには由来があり、昭和28年水害のため博多祇園山笠はいくつかの行事をを自粛した年があり、その年に役員の早朝お汐井取りが始まったことから今に至ります。

全員の参拝が終わった後に、井上総務が一人静かに筥崎浜に向かって無事奉納を祈願しました。

お汐井枡にお汐井を詰めて、中洲流の男衆は御神入れが行われる山小屋まで戻りました。

午前7時前、石堂橋前を通ると、千代流の当番町が石堂橋に注連縄をかけていました。石堂橋の博多部側は恵比須流の官内町が注連縄を掛けるそうですが、千代側は千代流が掛ける事になっているとのことです。

午前7時からは東流が注連下ろし神事を執り行いました。

神事後に、太鼓櫓委員と山留め委員に旗が手渡されました。

午前8時から中洲流の山小屋で御神入れが行われました。「御神入れ」とは山笠に神を宿す行事で、これにより舁き山、飾り山は奉納される神聖な「ご神体」としての存在となります。

まずは参加者を櫛田神社の神職が祓い浄めます。

次に、舁き山の表・見送り、飾り山の表・見送りを祓い浄め、神を山笠に入れます。

浄め祓いの儀が終わると、玉串奉奠が行われ、神職より中洲流に奉納目録が手渡されました。

午前9時からは、上川端通が御神入れ神事を執り行いました。

今日は晴れているので、アーケードの天井を移動させ、天辺部分を最大に伸ばしての御神入れとなりました。青い空にニ引の旗が気持ちよくたなびきます。

櫛田神社の神職が、参加者と山笠を祓い浄めます。今年の表には迫力ある牛が二頭も据えられており、迫力満点の飾りとなっています。

最後に玉串奉奠を行い御神入れは無事終了。神事後に記念撮影を行いました。

今年の見送りは「スター・ウォーズ」とだけあって、一般の人だけでなく山笠参加者からも大変注目を浴びており、ついに公開された見送りの姿に朝早くからたくさんの人が見に来ており、その勇壮で華麗な姿を写真に納めていました。

上川端通の御神入れと同じ午前9時に、博多リバレイン側の方に建てられた川端中央街の飾り山も御神入れが行われました。

博多リバレインは午前10時より御神入れを行いました。
中国からの観光客の一団が飾り山を見て驚き喜ぶ光景も見られました。

天神一丁目とソラリアはそれぞれ午前10時より御神入れを行いました。

午前11時過ぎから、博多駅商店連合会の御神入れが行われました。

博多駅という一番人が集まる場所だけあって、たくさんの人が御神入れの様子と飾り山を写真に収めていました。

午後からは、博多駅見送り側で博多祇園山笠スケッチ大会が開催され、クレヨンと画板を渡された子供たちは各々の飾り山をスケッチしてを楽しんでいました。

また、飾り山のそばのテントには、先日ニュースでご紹介したミニ山笠も展示されていますので、博多駅の飾り山見物の際はぜひこちらもご覧ください。

午後4時半からは、JR博多シティの広告モデルを務めるベッキーさんが山小屋前に登場し、観客を沸かせました。

少し時計を戻して、午後1時半、博多小学校の子供山笠が大島眼科裏から舁き出しました。例年だと3日間行われるのですが、今年は日程の都合上2日間しかできないため、コースが例年と異なっています。

「声を出していくぞー!」の声の掛け声とともに、舁き出す子供山笠。子供たちのオイサ!オイサ!の声が、御供所の町に響き渡り、大人達や女子生徒達から声援が飛びます。

子供山笠は櫛田神社まで移動し、見事な櫛田入りを披露しました。子供山笠は明日7月2日も行われます。

そして午後5時半、当番町お汐井取りの時間がやってきました。
お汐井取りとは、参加者が筥崎浜に清めの真砂を取りに行く行事で、7月1日のお汐井取りは各流の当番町らが筥崎浜まで向かいます。

各流が石堂橋から次々とスタート。今年最初の威勢のいい「オッショイ」「オイサ」の声が博多に響き渡ります。

筥崎浜では、到着した参加者が海に向かい無事奉納を祈願し手を合わせました。

海は満潮のため砂浜が見えなかったのですが、海のお汐井を取るためにざぶんと海に入る人も。(※海に入らなくてもお汐井の山があるので、今日はそちらを持ち帰る人が大半でした)

お汐井を手に男たちは今度は櫛田神社に再び走って向かいます。その距離、往復約10km。このお汐井取りの行事は「足慣らし」の側面もある行事でもあります。

太鼓の音で迎えられた参加者は、柏手を打ち山笠行事の安全と無事を祈ります。そして再び走って自分たちの流に戻っていきました。