快晴の下、本日7月9日(土)全町お汐井取りが行われました。石堂橋をスタートする午後5時半頃からは少し雲が出て、風も吹く長距離を走るには絶好のコンディションのお汐井取りとなりました。
お昼頃は強い日差しが照りつける天気で、西流の山小屋前には氷付けの鉄砲が展示されていました。2時過ぎには氷は半分ぐらい溶けて鉄砲が出てきてしまっており、暑い午後だった事が分かります。
午後3時になると各町でお汐井取りに向かう準備が始まり、午後3時半頃になると集合を知らせる「もーろーろー」が行われていきます。
5月末に行われた博多祇園山笠勉強会「わかりやすい博多祇園山笠」を通して、今年初めて山笠に参加するD&DEPARTMENT FUKUOKAスタッフの松井さんも、この通り締め込み姿に。「締め込みって意外と痛くないですね」と初締め込みの感想を話していました。
午後4時半過ぎになると、各流でお汐井取り出発前の各町のあいさつとなる「手打ち」が行われ、お汐井取りスタートまであと少しとなります。
午後5時半、今年の一番山である東流が石堂橋から箱崎浜に向けて出発。東流全参加者による「オッショイ」の声が地響きのように響き渡ります。
東流が出発した後は、5分おきに各流も次々と出発していきます。
午後5時半に出発した東流は、25分ぐらいでで箱崎浜に到着。参加者は、海に向かって参拝し、清めの砂となる真砂を持ってきた枡やてぼ(竹カゴ)、ビニール袋に詰めます。
お汐井取りは、今年山笠デビューをする子供達の初参加の場。お父さんやおじいさんに連れられてきたかわいい山笠衣装の子も、箱崎浜の水に足を着けたりしていました。今年のお汐井取りは土曜日という事で、カメラマンやカメラファン、見物客が例年よりたくさん詰めかけており、子供達やお汐井を集める男衆にたくさんのカメラが向けられてました。
今年も中洲流の男衆は、沖合まで真砂を取りに行くことに。「もっと取ってなぁ!」という声に押されて沖合に行ってザブザブと潜り、笑いを誘っていました。
「やっぱ海に入らないかんろうもん」と海に入り、夕日が映える箱崎の海に参拝する方もいました。
到着した男衆は、海に向かって参拝した後、筥崎宮を参拝した後、今度は櫛田神社を参拝する為に再び走って戻っていきます。
午後7時過ぎ、東流が櫛田神社に到着。参拝後、自分たちの流の地域に帰っていきました。
その後も、今年の櫛田入りの順番で各流が櫛田神社に到着。参拝して自分たちの流の地域に戻っていきます。
土居流は参拝後、冷泉公園の交差点で輪を作り、無事山笠遂行を願い手一本を入れました。
最後に参拝したのは七番山の大黒流。午後8時半に参拝を終え、戻っていきます。
お汐井取りが終わると、いよいよ明日は流舁き。山笠は「静」から「動」へ。7つの舁き山が動き出します。