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恵比須流が棒締めを行いました & 3年ぶりに子供山笠が博多の町を舁き回りました

山笠期間突入2日目。土曜日の本日7月2日は、一番山笠恵比須流が棒締めの作業を行いました。一番山笠の棒締めとだけあって、本日はたくさんの報道メディアが取材に来ていました。

とにかく暑い! 福岡市中央区の観測値では35.0度まで上がったそうで、棒締めの現場には大きな扇風機や、炎天下の空の下で交通警備をしている男達には日傘が渡され、熱中症対策に気が配られていました。

棒締めが終わると、いよいよ試し舁き。舁き棒に肩を入れるのは3年ぶり。水法被にステテコ、地下足袋に舁き縄という試し舁きの装束で、赤手拭の男達が山小屋に集まります。

棒を締め付けたばかりの山笠台を御笠川の横の道に出し、昭和通り手前で引き返しての2往復します。

威勢のいい「オイサ」の声を川沿いに響き渡らせた男たちは、汗だくのまま息を弾ませて手一本を入れ、3年ぶりの棒の感触ついての山舁き話に花が咲きせました。

そして、こちらも3年ぶりとなります博多小の子供山笠。今年は感染予防対策と安全対策を施して、日程を2日間にした山舁きスケジュールです。

標題は「開祖心再博多現」。承天寺の開祖で、疫病に苦しむ博多の町を水を撒いて清め祓った聖一国師の人形が標題となっており、まだコロナ禍に苦しむ世の中を清め祓いたいという子供たちの願いと祈りが込められています。

前述の通り、本日は正午の時点で35度まで気温が上がり、大変暑い一日となった博多の町。山笠にはたっぷり水が掛けられ、山舁きに参加する子供にもたっぷり水が掛けられます。涼を求め子供達は先生たちに「もっとかけて!」とせがみ、水をざぶざぶ掛けられるたびに大騒ぎです。

舁き出し前に子供山笠世話人である河原さんが挨拶を行いました。「今日山舁きした後、反省点が見つかったら明日の山舁きにつなげましょう。怪我なく山舁きを楽しんでください」と語ると、元気のいい返事が返ってきました。

舁き出し3分前。台上がりした子供や舁き手の子供達に水が掛けられ、子供たちの表情に緊張感がにじみでます。

「声を出していくぞ!イチ!ニの!サン!」「ヤー!」掛け声とともに太鼓が打ち鳴らされ、3年ぶりに子供山笠がスタートしました。

コロナ禍に苦しんだこの二年間を自分たちが清め祓うんだとばかりに、元気よく山舁きを行う子供達。そして山笠に載せられた聖一国師の人形が撒くかのように、沿道からは子供達に大量の水が振り撒かれ、博多の町を祓い清めまわります。

子供山笠は、櫛田神社に舁き入れます。櫛田神社の周辺に集った参拝客や見物客も子供山笠に拍手と応援を送ります。

子供山笠は、櫛田神社の清道で櫛田入りを3回披露。タイムが発表されるたびに、桟敷席に入った他の生徒や保護者の人達から温かい拍手が送られました。

博多小の子供山笠は明日二日目を行い、下呉服町を舁き回り、櫛田神社で櫛田入りを行ったあと、博多座方面~博多小へ、というコースを舁き回る予定です。