山笠ニュース & レポート YAMAKASA NEWS & REPORT

山笠ナビ山笠ナビ通信山笠ニュース大荒れの天気の中、東流が飾り山の棒締めを、土居流は棒洗いを行いました

大荒れの天気の中、東流が飾り山の棒締めを、土居流は棒洗いを行いました

昨日から大荒れの天気となっている博多の町。梅雨明け予想が6月下旬と発表されネットでは「山笠が始まる前に梅雨が明けてしまう!?」と騒然としておりましたが、そう簡単には天気もその通りとはいかないようです。

そんな悪天候の中でも山笠の行事の準備は進みます。本日6月25日(土)は、東流と土居流が山笠の準備を行いました。

東流は午前8時より飾り山が立つ場所である呉服町ビジネスセンタービルのホールにて棒締めを開始。最初にあいさつが行われ、連絡事項と諸注意の申し渡しが行われました。

山笠台に舁き棒を据え付け、表側と見送り側の長さをきっちり揃え、舁き棒に縄を掛けます。

いよいよ棒締め開始です。山笠台に松井総務が上がって「棒締めた!」の号令をかけ、自ら最初の木槌を振って棒を締めていきます。

ホールにカンカンという木槌の音と、ギリギリと木が縄で締め上げられていく音が鳴り響き、山笠台は出来上がっていきます。

10時過ぎには6本の舁き棒すべてが台に締め上げられ、山笠台が完成しました。

その後、続いて山笠台に飾りを取り付けるための骨組みである”矢切”を取り付ける作業へ。来週行われる飾り付けの作業に向けて、準備を行いました。

櫛田神社では、砂を詰めた俵「玉垣」を清道旗の根元に積み旗が倒れないようにする作業が、氏子の男達によって行われていました。

が! この時間帯から何とか持っていた天気がついに崩れ、ポツポツという雨からボツボツと、そしてザーザー降りへと変わり、しかも強風と雷までセットとなって、まるで台風が到来したような激しい雷雨に。

東流の棒締めの場所は屋根があり雨風がしのげる場所でしたが、それでも横殴りの雨が降り込んでくるようになり、思わず全員奥の方へ退避しました。

そんな悪天候の中、二番山笠 土居流は櫛田神社浜宮にて棒洗いの神事を執り行いまいた。

午前10時スタートに合わせ、午前8時半より準備を行った男達でしたが、突然強くなった雨の中で神事の時間を待つことになり、準備を行っていた人はずぶ濡れとなっています。

それでも、棒洗いの神事は執り行われます。「土居流のためにきちんときれいにしよう」という先輩の神事前の挨拶をうけ、若手らは雨の中、一年間の汚れと埃が付いた舁き棒をこすり落としていきます。

洗い終わった頃から、激しく降っていた雨もやみ始め、男達は棒から滴り落ちる水をタオルで拭き取って行きました。

水けを拭いた舁き棒は一旦当番町へ。土居流は7月に入ってから棒締めなどの作業や神事を行い、三年ぶりの舁き山の準備に余念がありません。

大黒流では山小屋の建設がスタート。町内でも舁き縄作りが行われ、7月の山笠開幕に向けて準備が進んでいます。