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博多リバレインが小屋入りを行い3年ぶりの試し舁きを行いました

梅雨が一休みしたかのような晴天の一日となった本日6月18日(土)、九番山笠 博多リバレインが棒洗いや小屋入りの神事を執り行いました。

午前9時過ぎにベイサイドプレイスの先にある櫛田神社浜宮にリバレインの男達が、博多湾の海水を汲み上げます。そして浜宮の境内に舁き棒を並べて棒を洗う準備を進めます。

午前9時半より棒洗いの神事が開始。参加者と組み上げた海水や道具、そして舁き棒を櫛田神社の神職が祓い清めます。

祓い清めた後、舁き棒に海水を掛けて一年間の汚れを洗い流します。そして舁き棒に洗剤を掛けて丁寧に洗い、真水ですすぎ、今年の山笠を迎える準備を行いました。

10時からは十五番山笠 川端中央街が棒洗いを行う予定になっており、リバレインが棒洗いを終えた頃に、川端中央街の舁き棒が到着。「天気が良くてよかったですなぁ」「日頃の行いがいいからですよ」「お互いですね」と、リバレインの方々と川端中央街の方々が和やかに挨拶する光景が見られました。

今日の博多湾はあまりきれいな水質ではなく、リバレインの時から潮の流れが変わっていつもの岸壁の水が濁ってしまったため、川端中央街は少し離れたところから海水を汲み上げます。

お祓いをした後、水をたっぷりかけて川端中央街も舁き棒についた一年間の汚れと埃を洗い落として清め祓いました。

棒洗いを終えた博多リバレインは、飾り山の建つ博多リバレインとホテルオークラの間の道で、早速小屋入りの神事を行います。

浄め祓いの儀で、飾り山が立つ四隅を祓い清め、山笠台と先ほど洗い終えた舁き棒を祓い清め、山笠の無事奉納が祈願されます。

最後に山本総務が玉串を捧げ、今年の山笠の無事奉納と安全を祈願しました。

小屋入りの神事が終わると、早速棒締めの準備へ。博多リバレインは、午前中で棒洗い→小屋入り→棒締めを一気に行うことになります。

棒鼻がきれいに並んでるかを確認し、棒締めにも最初の木づちに参加するなど、精力的に率先して作業を行う山本総務。「たたき上げですから」と笑顔で応えます。

「棒締めたー!」の声に合わせて、おやし棒が倒され、縄がギリギリミシミシと音を立てながら締まっていく。その縄を木づちで叩いて空気を抜いていく。手慣れた感じで棒締めが行われ、お昼前には山笠台に舁き棒6本が取り付けられました。

出来上がった山笠台に枝折(天板)を乗せ、舁き棒がきちんと締まっているか、ブレがないかを確認する「試し舁き」を行います。
山舁きする事がない飾り山ですが、この地は昔から山笠が走っている地域。「川端通」の銘が入った舁き棒を使っている博多リバレインは、飾り山とはいえ試し舁きを行うようにしています。しかし2020年は飾り山は休止となり、2021年は飾り山は立てたものの感染拡大防止のためにこの試し舁きを行っていませんでした。つまりこの試し舁きは3年ぶりとなるのです。

棒締めに参加した男達は、マスクを着けたまま、頭に手拭を巻き、雪駄履きで舁き縄なしの昔ながらの試し舁きスタイルで棒に付きます。台上がりした山本総務が「さんのーがーはい!」の合図を出すと、早歩き程度の”よいよい”と呼ばれるスローテンポで、3年ぶりに山笠台が走り出しました。
リバレインに響く「オイサ!」「ヨイヨイ!」の掛け声。途中で雪駄が脱げても何のその、全員笑顔で3年ぶりの試し舁き、そして山笠としても3年ぶりの試し舁きが無事終了しました。最後は手一本が入れられ無事本日のすべての行事を終えました。

博多リバレインや川端中央街以外の場所でも飾り山のが進んでおり、渡辺通一丁目は6/17に棒洗いを行い棒締めを行い出来上がった山小屋に格納されました。後は月末の飾り付けを待つばかりです。

櫛田神社の桟敷席建設も順調に進んでおり、う席の2階席やお席の建設に進んでいます。

(取材協力:山笠ナビ公式サポートスタッフ M_Film