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七流が始動! 棒洗い・地鎮祭・小屋入りが行われました

梅雨が来たかと思うような、雨が降る一日となった博多の町。6月に入り最初の日曜となった本日6月5日(日)。恵比須流・大黒流・中洲流・千代流が神事を行い、七流が今年の方にに向けて動き出しました。

恵比須流

一番山笠恵比須流は、朝8時よりベイサイドプレイスの先端にある櫛田神社浜宮にて、舁き棒を洗い浄める棒洗いの神事を行いました。一番山笠だけあって注目度が高く、テレビ取材も3社来るなど浜宮は朝からたくさんの人であふれかえりました。

今年は一番山、そして舁き棒に触るのは3年ぶりだけあって、参加者も約50名が小雨の中参加。舁き棒の中央に彫られた「得恵比須流」の文字を触って確認する参加者の姿も。

午前8時、櫛田神社の神職が、参加者と舁き棒を祓い清めて、棒洗いの神事へ移ります。

博多湾から汲み上げた海水を舁き棒に注ぎ、束ねた縄で棒を回しながらまんべんなく磨き上げていきます。最後に水ですすいで、棒に付いた3年の汚れを落とし切りました。

神事を見届けた瀬戸総務は「この棒で山を舁くんやねとしみじみ思っていた」と述べ「棒には事故なく損傷なく頑張ってくださいという気持ちです」と、日に日に実感する山笠の到来への気持ちを語りました。

大黒流

三番山笠大黒流は、午前9時より棒洗いの神事を執り行いました。棒洗いを終えて帰った恵比須流と入れ違いで、舁き棒が浜宮に到着。博多湾に布バケツを投げ入れて、海水を汲み上げます。

大黒流も3年ぶりとなる棒洗いの神事。伝統ある舁き棒を据えて、3年ぶりに触る棒の感触を確かめて、語り合う姿が見られました。

小雨だった雨も、この辺りから少しずつ雨粒が大きくなり、参加者の長法被を濡らしていきます。

午前9時より神事が開始。神職が参加者と舁き棒、そして棒洗いに使用する道具を祓い清めます。棒洗いの神事に移る前に、棒の汚れをそぎ落とす縄が配られ、棒洗いが始まりました。

海水をまんべんなく棒に注ぎ掛け、縄でゴシゴシと3年分の汚れを洗い落としていきます。

最後に真水を掛けて仕上げの洗い。一番若手の参加者も先輩たちの作業を参考に共にたわしでこすり上げていきます。

神事が終わり、トラックに積まれていく大黒流の舁き棒。その様子を見つめる総務の姿が印象的でした。総務は「3年ぶりに舁き棒を見て、無事なのを確認してほっとしました。」と語りました。

中州流

五番山笠中洲流は舁き山を配置するU・Bldgの1階にて小屋入りの神事を行いました。早朝か降る雨の対策で、テントを追加設営しての三年ぶりの神事となりました。

例年より人数を減らし、感染症対策を万全にしたうえでの、小屋入り神事が始まりました。

神職が山小屋や山笠台に使う建材や道具、飾り山の飾りを祓い清め、中洲流の無事奉納を祈願しました。

千代流

6月1日に小屋入りの神事を行った千代流は、11時より舁き山の山小屋が建つ場所にて地鎮祭を行いました。建設物を祓い、次は山小屋を立てる土地を祓い清めるという事になります。

道の真ん中に建てられたテントの中で、櫛田神社の神職が参加者を祓い清めます。

祝詞が上げられ、山小屋が建つ場所の四隅に切幣が撒かれ、土地を入らい浄めて神格化します。

最後に玉串奉奠が行われ、無事建設と無事方法が祈願されました。

(取材協力:山笠ナビ公式サポートスタッフ M_Film