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2021年度の櫛田神社の飾り山御神入れ神事が執り行われました

山笠開幕の7月1日を明日に控えた6月30日(水)となりました。櫛田神社では直前の準備が行われました。

櫛田神社の清道入り口には注連縄が掛けられ、鳥居には榊が飾られました。

今年も追い山の舁き山行事が行われず、桟敷のない清道に清道旗が立つ事になったので、恵比須会館の二階ベランダに清道旗ライトアップ用のライトが設置されていました。

明日7月1日の早朝より辻祈祷を行う恵比須流の各町は、清道に置いてあった注連縄用の笹竹を持ち帰って行き、明日の準備を行いました。

午後4時から、櫛田神社境内にて夏越大祓祭が執り行われました。本日は丁度一年の真ん中の最後の日。大祓祭は、私たちが日常生活において身に付いた穢れを祓い清め、残す半年間を無病息災を祈願する神事です。
博多祇園山笠関係者も一部の役員や関係者のみの参加となり、一般の参拝客による参加は少なく、今年もやはり少し寂しい神事催行となりました。

参加者には穢れを移し身を清める人形(ひとがた)と切幣が渡され、大祓詞が奏上されます。

大祓詞奏上の後、参加者は切幣を自分の身に撒いて浄め、人の形に切り抜かれた自分の分身となる「人形」の紙に息を吹きかけ頭や手などに人形をこすりつけ、人形に穢れを移したのち、祭壇に集められます。

櫛田神社の神職は、人形を置いた祭壇と参加者全員を榊で作られた大幣を振り、祓い清めていきます。

祓い清めおわると、神職が榊の大幣を気合の声と共に絶ち折り、白布を大きく左右に裂き人形を包んで罪穢れを流す神事を行うために、櫛田神社浜宮に運んでいき、大祓祭は無事終了しました。

大祓祭が終わった30分後より、山笠関係者は飾り山前に場所を移して、櫛田神社の飾り山の御神入れ神事を執り行いました。今年も神事参加者の人数は極力少なくされ、前後の椅子の距離も保たれた状態での開催となりました。

神職が大幣で神饌と参加者を祓い清めたのち、宮司による祝詞奏上が行われます。

浄め祓いの儀で、飾り山の表と見送りが祓い清められ、飾り山に神が宿されます。6月23日に飾り付けが行われたこの櫛田神社の飾り山。この神事によって「飾り」の山笠から「奉納物」としての飾り山となりました。

玉串奉奠の後に、山笠振興会とKBC九州朝日放送に奉納目録が授与され、御神入れの神事は無事終了しました。

最後に記念写真撮影。例年通り3枚シャッターを切って無事終了しました。「ありがとうございました」とカメラマンの声がかかったら、笑顔を浮かべる参加者。難しいかじ取りを行ってきた一年、飾り山だけでも奉納できる2021年の山笠を迎えられる事に、ホッとしたのかもしれません。

明日より2021年の博多祇園山笠が始まります。追い山行事は今年もありませんが、博多の山笠は一歩一歩”いつもの博多の非日常”を目指し、7月1日を迎えます。

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