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本日より博多祇園山笠の準備期間が始まりました

本日6月1日(火)、2021年の博多祇園山笠の準備期間が始まりました。今日から7月15日まで、博多の町に少しばかりではありますが、“あの熱気”が戻ってきます。

博多の町には、山笠開催を知らせるポスターが貼られています。今年の山笠は舁き山行事は行われず、飾り山の奉納のみの開催となるため、ポスターも例年とは異なり、昨年唯一奉納された櫛田神社の飾り山がポスターデザインに登場。日程も飾り山奉納を知らせる内容となっています。

準備期間初日を迎え、恵比須流は午前8時より注連下ろしの神事を執り行いました。
朝7時前から下呉服町の恵比須神社に男たちが集まり、神事の準備を始めました。

今日の福岡市は最高予想気温30度。朝から強い日差しが差す快晴となりました。

今年も感染症対策を徹底気に行い、参加人数を減らしたうえで、メジャーを使って適正距離での座席配置を行い、検温や消毒などの徹底した感染症予防対策が講じています。

櫛田神社より神職と神棚が届くと、大急ぎで設営が行われます。

午前8時。注連下ろしの神事が始まりました。

参加者は浸食によって祓い清められ、神職により祝詞(のりと)があげられます。

祝詞では、昨年から出来る限りのことを行ったが昨年に引き続き舁き山が奉納できない無念さが詠まれ、それでも博多の人達の熱意により山笠の継承を行えることが神前に報告されました。

浄め祓いの儀では、当番町への入り口となる辻が祓い浄められ、その辻に立てる注連縄の笹竹、そして配布される道具類が祓われました。

最後に玉串奉奠が行われ、恵比須流の注連下ろしは無事終了しました。

本日は主要新聞社、主要テレビ局が取材に訪れており、瀬戸総務は神事後のあいさつにて「今年は力を蓄え来年こそは重責を果たしたい」と述べました。

神事が終わると、先ほど祓い清めた笹竹に古来からのしきたりに沿って注連縄を張り、御幣を取り付けていきます。

注連縄を張った笹竹は、当番町の中竪町に入る2つの辻に門の様にかけられ、祓い清められた地域となりました。

午前11時からは、今年飾り山のみ奉納する事になった東流の小屋入りの神事が執り行われました。「小屋入り」とは山笠台を組み立てる為の部材や縄を並べ、山笠台作りの安全を祈願する神事です。

参加者は神職により祓い清められ、祝詞があげられます。こちらの祝詞でもコロナ禍の事が詠み上げられ、祝祭と分断されている現在の祭の苦悩が垣間見えます。

飾り山を作るのに必要な山笠台の材料や道具が、神職の手によって祓い清められます。

最後に玉串奉奠が行い、総務や役員、山大工、人形師らが、無事奉納を祈願しました。

舁き山行事はないですが、飾り山奉納は行われる2021年の博多祇園山笠。いつもの風景を取り戻すように、ゆっくりと、そしてはっきりと動き出しました。