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山笠ナビ山笠ナビ通信山笠ニュース2017年度博多祇園山笠の始まりを告げる恵比須流の地鎮祭が執り行われました

2017年度博多祇園山笠の始まりを告げる恵比須流の地鎮祭が執り行われました

山笠準備期間が始まる6月1日を4日後に控えた本日5月28日(日)、恵比須流が晴天の下、地鎮祭を執り行いました。
地鎮祭とは、舁き山を収める山小屋を建てる場所の土地神を鎮め、祓い浄めてその土地を利用させてもらうことの許しを得る神事です。
恵比須流は旧暦の7月1日に当たる6月1日に注連下ろしを行うため、準備期間前の5月末に地鎮祭を行う習わしです。

本年度の地鎮祭は晴天。雲一つないすかっとした晴天の下の地鎮祭となりました。

今年の当番町は綱場町。山小屋は、綱場本通り沿いの駐車場に建てられることになります。そばの電柱の説明では、博多人形の第一人者である小島与一氏の工房があった通りだということです。
話によると、恵比須流がこの綱場本通りに山小屋を立てるのは昭和15年以来60年ぶりとのこと。その時は一番山笠だったそうで、関係者は今年の山笠法のは喜びがひとしおではないでしょうか。

長法被の着用ができるのは山笠準備期間が始まる6月1日からであるため、山笠の様々な神事の中で唯一スーツ姿の行われる神事がこの恵比須流の地鎮祭となります。
午前7時過ぎから関係者が集まり、午前8時丁度に地鎮祭が始まりました。

朝の静けさの中、櫛田神社の神職により、修祓と祝詞奏上が行われます。

神職は、山小屋が建つ場所の各四隅を祓って切幣(きりぬさ)を撒きます。四隅を祓い清める、山笠の無事安全を祈願します。

最後に波多江総務をはじめとして恵比須流の役員の方々が玉串奉奠を行い、地鎮祭は無事終了しました。

地鎮祭の後、波多江総務よりご挨拶。神事が終わると、みんな安堵の表情で、振る舞われる昆布・するめの乾物と御神酒を口にしました。

いよいよ6月が近づいてきました。6月1日からは山笠準備期間に入ります。いよいよ長法被の姿と雪駄の音が町にに響く山笠の季節に突入です。