山笠準備期間を3日後に控えた本日5月29日、恵比須流が地鎮祭を執り行いました。恵比須流は旧暦の7月1日に当たる6月1日に注連下ろしを行うため、その前に地鎮祭を行います。
本日は朝からあいにくの雨。テントに当たる雨音を聞きながらの地鎮祭となりました。
今年の当番町は上竪町。山小屋は、御笠川沿いにある中呉服町の正定寺横に建てられることになりました。地面に書かれた白い線が山小屋建設予定地となります。(なお、正定寺は、「博多どんたく」の源流である博多松囃子の「通りもん」の創始者と言われる西頭徳蔵の墓があるお寺です)
7時57分、歓談でざわついていたこの場が静まり、そして8時丁度に地鎮祭が始まりました。
地鎮祭は、山小屋が建つ土地の神を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得る神事です。長法被の着用ができるのは山笠準備期間が始まる6月1日からであるため、山笠の様々な神事の中で唯一スーツ姿の行われる神事がこの恵比須流の地鎮祭です。
雨音の中櫛田神社の神職により、お祓い、祝詞奏上が行われます。
神職は、山小屋が建つ場所の各四隅を祓って切幣(きりぬさ)を撒きます。四隅を祓い清めることで、山笠の無事安全を祈願します。
最後に一田総務、役員達が玉串奉奠を行い、地鎮祭は無事終了しました。
神事が終わると、みんな安堵の表情で、振る舞われる昆布・するめの乾物と御神酒を口にしました。
3日後の6月1日からは山笠準備期間。いよいよ長法被の姿を目にする季節に突入です。