7月1日、2015年度の博多祗園山笠が開幕。
飾山一般公開で賑わう博多の町ですが、午後5時半より当番町お汐井取りが執り行われました。7月1日のお汐井取りは、その名の通り各町の当番町が代表してお汐井を頂きに行く行事です。
早朝の嵐のような天気はどこへやら、雨の跡が消えた博多の町。男衆のきりりとした締込み姿が各流に登場。午後5時、東流の山小屋前では各町集合を行い、5時40分からのスタートに備えます。
スタート地点となる石堂橋には、午後5時20分、一番山大黒流の当番町である川端町がオイサ!の声と響かせて到着しました。
午後5時30分、信号が青になり警官が交通整理を行ったその道を、「イヤァ!」の声の元、大黒流が筥崎濱に向かい出発しました。
その後、5分毎に次々と各流が石堂橋をスタートしていきます。
沿道では筥崎浜に向かう男衆に、手拍子で見送る見物客も大勢いました。
石堂橋を出発して30分後、大黒流が筥崎宮に到着。浜へ向かいます。
たくさんのカメラマンが待ち受ける筥崎宮で、海に向かって手を打ち山笠の無事遂行を祈願します。この日は水位が高く少し荒れていたため、海に入ってお清めの真砂を取る人は少なく、浜に盛られた砂の山から砂をてぼや枡に詰めていました。
それでも海に入って真砂を取る人もいたのですが、たくさんのカメラマンがその人に殺到し「もう一度砂を詰めてもらえますか?」というリクエストに、「また濡れるの?!」と笑って返す男衆も。
各流も続々と筥崎宮に到着し、浜を目指します。
真砂を手に入れた当番町は、再び博多部は櫛田神社に向かって走ります。
午後7時過ぎ、大黒流が櫛田神社に到着。
櫛田神社に無事遂行を祈願し、お祓いを受けて自分の流に戻っていきました。
その後、その他の流も次々と櫛田神社に到着しお祓いを受けて走って帰っていきました。
櫛田神社にも男衆を応援するため沢山の人が拍手を送って出迎えています。
薄暗くなり始めた博多の町に響くオッショイの声。
この声を聞くと今日から山笠が始まったことを実感する人も多いのではないでしょうか。神事が本格化するのは7月9日の全町お汐井取り。そこから山笠は一気にフィナーレに向かって動き出します。