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2025年 西流

標題

洗濯日本致申候

(にっぽんをせんたくいたしもうしそうろう)

坂本龍馬は、一八三五年土佐藩(高知県)郷士の五人兄弟の末っ子として生まれる。一八五三年(十九歳)江戸三大道場の一つである、北辰一刀流の千葉道場に入門。

一八六一年(二十七歳)
武市瑞山が結成した、土佐勤王党に参加。久坂玄瑞との出会いにより、大名や公卿は頼りにならず、草莽崛起 即ち志のある人々が立ち上がらなければならないと教えられ、脱藩を視野に決意を固めていく。

一八六二年(二十八歳
)江戸に出て、勝海舟の門下生になり攘夷を改め世界に目を向ける。

一八六三年(二十九歳)
『日本(ニッポン)を今一度、洗濯いたし申し候』(姉乙女の手紙より)長い幕藩体制を改革(洗濯)して、新しい近代国家として再建したいという熱い想いが込められている。

一八六五年(三十一歳)
薩摩藩の援助により長崎の亀山社中(のちの海援隊)、日本初の商社を開く。

一八六六年(三十二歳)
西郷隆盛と木戸孝允(改名前 桂小五郎)の盟約に立ち合い、薩長同盟結成の成功に尽力する。
薩長同盟成立の二日後、伏見の寺子屋にて伏見奉公所役人に踏み込まれ、両手に深手を負ったが、お龍(後の妻)の機転により一命を取り留める。傷の療養を兼ね、霧島(鹿児島県)日本初の新婚旅行に出かける。

一八六七年(三十三歳)
後藤象二郎(土佐藩参政)と長崎から海路上京する、土佐藩船『夕顔丸』の中で、幕府の権力を否定し、大政奉還(同年十月)を盛り込んだ新しい政治体制の構想の後、明治維新の礎となる『船中八策』をまとめたとされ、数か月後、『新政府綱領八策』を起草。

一八六七年(三十三歳)
十一月十五日、京都近江屋にて盟友、中岡慎太郎と共に刺客に襲撃され暗殺される。

享年三十三歳

近年、新たな史料の発見により、豪放磊落のイメージとは違う用意周到で、策略家の面が垣間見える。幕末動乱の中、既成概念や常識に縛られず柔軟かつ大胆な発想力と類い稀なる交渉・行動力で日本を守る立場でない若者が我事のように捉えて命をかけ、こ国の開国と近代化を目指した傑出した人物である。龍馬の生き様は、時を超え現在でも多くの人を魅了し続けている。

[人形師:西川直樹]

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