流舁きが終って約半日。まだまだ寝静まった博多の町に、再び舁き山笠が博多の町を祓い清めて回ります。令和七年度『朝山笠』の開始です。
夜明け前でまだ辺りは真っ暗な時間帯ですが、各流の山小屋では午前4時半頃から手打ちが始まりました。
土居流は午前5時より舁き出します。道の真ん中に舁き山笠を据え、舁き出し時間を待ちます。
朝山笠は『祝儀山笠』という特別な山舁きをする流が多く、祝儀山笠では大人の山笠に子供を乗せて走ります。土居流は杉壁の中に子供を乗せるため、子供たちは間近に人形を見て大喜びです。
櫛田神社前では、朝山笠を開始した西流が櫛田入りを行っていました。
西流が櫛田神社の清道から出ると、すぐに舁き出した土居流が櫛田神社にやってきます。
櫛田神社で櫛田入りを行うと、そのまま上川端商店街へ。
ほとんど人気がない上川端商店街を舁き山笠が疾走。男たちのオイサの声が反響し、大きく響き渡ります。
東流では朝山笠の途中で、総務宅表敬が行われるのが習わし。総務自宅前に東流の男たちがお祝いをするためやってきます。
鏡開きをするための枡も、今年の標題が入った特注品です。
総務宅に東流の舁き山笠が舁き入れます。皆拍手で舁き山笠を迎え入れます。
台上がりが口上を述べ祝いめでたと手一本を入れると、祝いの鏡割りを行って総務をお祝いしました。
隣の駐車場では子供たちだけのお祝いの場が設けられ、オードブルやジュース、お土産のお菓子などが振舞われます。「総務のお祝いなんだから全部食べろよー!」と大人達が声を掛けるたびに、子供たちはご馳走をを頬張り、ここぞとばかりにジュースを飲んでいました。
総務宅表敬が終ると、再び舁き山笠が動き出します。しかし、もう一つお祝い事が。
博多祇園山笠振興会の元・会長の瀧田喜代三氏が親子四世代で台上がりするのです。四世代の台上がりという事で、辺りは祝賀ムード。
男達はオッショイオッショイと声を上げて、台上がりした四世代を祝って山を舁きました。
瀧田喜代三氏は「久しぶりの台上がり、よかった!」と目を細めて、台上がりを務めた事を喜びました。
その後も子供たちを交代させながら舁き山笠は走り続けます。
上浜口公園の横では、恒例の子供だけが台上がりする子供台上がりが行われます。台上がりした六名の小学生は、名前を読み上げられるたびに元気よく「はい!」と返事。その度に大人たちから大きな拍手が巻き起こります。
子供たちが台上がりした舁き山笠は、子供の神様を祀る万四郎神社へ参拝。子供たちの音頭で手一本が入れられました。
時間は午前7時。町が起き出し、通勤する人が次第に多くなってきました。舁き山笠もラストスパート。山小屋に向かいます。
すっかり日が昇った博多の町。オイサの声が響き渡りった朝山笠は無事終了しました。しかし、本日7月11日は一日に二回山舁きがある特別な日。夕方、四流が参加する『他流舁き』が行われます。