朝山笠が終わって約10時間後。厳しい日差しの下、四つの流が本日二回目の流舁きである『他流舁き』の行事を行いました。基本的に流舁きは自分たちの流の地域のみを舁き回りますが、この日は自分の流の区域を飛び出して他の流の区域を舁いて回る流もあります。
午後3時に山小屋を出発した中洲流。中洲流の舁き手が冷泉消防団の消火栓の水を使せてもらい、大量の勢い水の雨を降らせます。
そして、中洲流の舁き山笠が、那珂川の橋を渡り他の流の区域に舁き入れます。そのまま土居通りに入り、櫛田神社で櫛田入りを披露しました。
櫛田入りを行った後は、追い山笠と同じコースとなる東長寺と承天寺の清道を回り、旧東町筋へ入ります。
この日は昨年亡くなった東流の長老、博多祇園山笠振興会参与を長年務めた本山道徳氏の追善山笠が行われる予定で、自宅に祭壇が設けられました。
中洲流は他流舁きの途中で、祭壇前に舁き入れ、本山氏の追善山笠を行いました。
その後、旧東町筋を下り、奈良屋・須崎方面を舁き廻り、他流の地位を表敬して回りました。
千代流は午後4時より舁き出し。千代流の区域は大変広いので、流舁きを10日と11日に分けて行っています。今日は千代小学校や福岡県庁などを表敬して回るルートを舁き回ります。
千代小学校を表敬した後、次は福岡県庁へ。多くの職員がエントランスで待つ中、千代流の参加者と舁き山笠が舁き入れます。
舁き山笠をエントランス中央にて据えた後、立派な口上が述べられ、手一本が入れられました。
手一本が入れると、舁き山笠は引き回され流舁きを再開しました。
午後5時に舁き出した大黒流は、土居通りに入り櫛田神社を目指します。
多くの見物客が待つ清道内に舁き入れ、櫛田入りを披露した後、他の流の区域を舁き回りました。
東流は午後5時半に舁き出し。本日は午後6時過ぎに博多駅に表敬舁き入れを行います。その道中で、櫛田入りを2本披露し、本番に向けて練習を行います。
梅津総務が台上がりした舁き山笠が一気に櫛田神社の清道を廻り切ると、能舞台に向かって山笠台が据えられます。
「祝いぃめでたぁあのぉ~」梅津総務が祝いめでたを謡いだします。それに合わせて東流の参加者も、桟敷席に詰め掛けた人たちも手を入れながら共に謳い上げました。
7月11日は追善山笠を行う流が多く、本日の朝山笠や他流舁きで追善山を行う流がありました。
大黒流では、長年寿町の取り締まりを務め、また子供山笠の世話人も長年勤めてきた河原由紀夫氏の追善山笠が行われました。
博多座の裏側に祭壇が作られ、博多小の生徒から送られた今年の子供山笠の写真が飾られました。
まず先走りの子供が到着。祭壇の前で「河原さん、ありがとうございました」と皆で感謝の一礼を行いました。
そして、舁き山笠が祭壇前に舁き入れられ、河原氏への感謝と哀悼の口上が述べられたあと祝いめでたと手一本が入れられました。
焼香を行ったあと、河原氏に今年の山笠を見せるかのように祭壇の前で舁き山笠が引き回され、舁き山笠は再び走り始めました。