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山笠後半戦スタート! 承天寺に清道旗が立ち、全町お汐井取りが行われました

いよいよ博多祇園山笠は後半戦、「動」の山笠に入っていきます。本日7月9日の夕刻からは、各流の全町が参加するお汐井取りが行われます。

・・・その前に、本日の午前中、山笠発祥の地とされている承天寺の前に立てられる2本目の清道旗が本日立てられました。

午前9時から東流の駅前の男たちが清道旗を立てる準備に取り掛かりました。まずは承天寺に保管されている施餓鬼棚を12日、15日のために鐘撞堂近くに移動させます。運び出す前にまずはきれいに拭き上げました。

そして、施餓鬼棚に取り付けられた棒に肩を入れて運び出します。その光景は、鎌倉時代、聖一国師が棒を付けた施餓鬼棚に乗り、民衆がそれを担ぎ上げ、国師が甘露水を撒いて博多の町を浄めた・・・という山笠の起源の光景と似ており、こんな感じで聖一国師は水を撒いて回ったのかと、遥か昔に思いを馳せてしまいます。

清道が建てられる場所には、清道の土台が水洗いされており、施餓鬼棚の舁き棒も取り外され、一緒に水洗いされました。

承天寺の清道旗は、承天寺の裏庭にある竹藪から切り出した竹が使われており、駅前の男たちがのこぎりなどの道具を持って裏庭に行きます。裏庭に行くには、檀家さんしか入ることが出来ない石庭の道を通ります。

そして墓地を横切ります。ここの墓地には博多に生まれ世界を駆けめぐった明治の演劇人である川上音二郎のお墓があります。男達は音二郎のお墓の前を横切り裏庭の竹やぶへ。

裏庭には立派な15メートルもあろう竹が生えており、出来るだけ真っすぐな竹を選んで電動のこぎりで伐採します。

しかし、何しろ竹やぶで近くには池もあるので、蚊が大量に発生しており、ここで半そで・半ズボン上のステテコ姿というのは、蚊のかっこうの標的に。30秒も経たないうちに、片足に蚊が3~5匹止まって血を吸い始めます。「うわ!」「かゆっ!」と止まった蚊をはらいながら、大急ぎで竹を切り出していきます。

そういう時に限って、なかなか切り出せないのが世の常。立派に育ちすぎて枝葉が他の竹に引っ掛かって挟まって抜けません。

少しカットして短くして引っ張りやすくしてもなかなか抜けません。その間に手足は蚊の餌食になっていきます。

カットした竹をてこの原理で竹と竹の間を広げなんとか引っ張り出すことに成功しました。

下の方の枝を剪定して急いで運び出します。蚊に噛まれた数は両足で30~40か所、足がボコボコに噛まれた後で膨れ上がりました。「昔は手ノコギリしかなかったから、切り出しに時間がかかってね、もっと蚊に食われてたよ。電動のこぎり持ってきて正解だった」とベテランの方が教えてくれました。

切り出した竹を清道旗を立てる道に運び入れ、水洗いを行いながら、枝が付いていた節をナタやノコギリでカットしていきます。

そして不要な枝をさらにカットして、テストで一旦立ち上げて見ます。

竹の高さは約10メートル。真っすぐ具合も良さそうなので、土台に竹を添えて番線を使って括り付けていきます。

番線を結ぶのが上手な方を「番線師」と名付けて、「番線師、お願いします」と最後の締めを全部その人にお願いするたびに笑いが上がります。

旗と榊、そして承天寺のお札を結び付け、最後に縄で竹と土台をもう一度結び付けると完成です。

同時進行で清道旗奉納の神事のための準備を行います。三宝にお供え物の神饌を開けていきます。

出来上がった清道の旗を、承天寺の道に記されている清道旗のマークの上に移動させ、力を合わせて立ち上げました。

立ち上げた清道旗の土台に、土のうを入れた俵を山状に4重に重ねて積み重ねながら支柱に縄を掛けていき、旗がちょっとやそっとでは動かないように固定します。

きれいにした施餓鬼棚を清道の旗の前に置いて、その上に神饌を並べていきます。

承天寺の住職を呼びに行っている間に、男達は当番法被に着替え、水を撒いて神事の準備を行います。

承天寺の住職がやってきて、お香を焚き、住職による”神事”が開始しました。

般若心経の読経が行われる中、男達は焼香を行います。

最後にお供えした塩と米と御神酒を清道旗に掛けていき、”奉納神事”は無事終了しました。

施餓鬼棚は一旦片付けられ、12日と15日に再度お目見えすることになります。

夕刻が近付いてくると、お汐井取りの準備が開始。東流では午後3時から、役員を呼びに行く行事「もーろーろ」が始まり、博多の町は次第に山笠の雰囲気に変わっていきます。日差しが強いながらも、ざっと強い雨が降った事で気温もぐっと下がり、風もあって過ごしやすい気温になりました。

各流で「もーろーろ」が行われると、各流で各町集合が行われ、流では手打ちが始まります。

お汐井取りのスタート地点となる石堂橋では、「動」の山笠の開始を告げるお汐井取りが始まるとだけあって、ガイドツアーの人達やメディアやカメラマンが男たちのスタートを一目見ようと多く集まっていました。

午後5時半前、一番山笠・東流がオッショイの掛け声と共に石堂橋へやってきます。

午後5時半、信号が変わるタイミングで東区の筥崎宮の箱崎浜に向けて出発。全町による長蛇の山笠の列が、約5キロの道を駆け抜けていきます。東流が出発すると、5分おきに次々と他の流も出発していきます。

箱崎浜に付いた東流、陽が沈んでいく箱崎の海に向かって拝礼し、浜の真砂を竹で編んだかご「てぼ」やお汐井升、ビニールなどに詰めて持ち帰っていきます。

7月1日の当番町お汐井取りの時と同じように、箱崎浜の警備は、博多祇園山笠をサポートする山笠公式ボランティア団体「博多祇園山笠 讃合会」の皆さんが行ってくれました。全町参加するお汐井取りであるため、今日は1日の時よりも増員して浜の警備に当たってくれました。それによって浜での混乱は全くなく、お汐井取り参加者もスムーズに参拝を行う事が出来ました。(※讃合会は、山笠のサポートを行って山笠に関わりたい方を募集しています。詳しくは讃合会のホームページをご覧ください)

都市高速を見やったら、望遠カメラで浜の様子を狙うカメラマンたちの姿が確認できます。

東流が全員参拝を終えると、次は中洲流が到着。その後も次々と各流が箱崎浜に到着し、参拝を行いました。

石堂橋で、全流の出発を見届けた博多祇園山笠振興会会長の武田忠也氏と副会長の川口俊二氏が浜に到着。これから始まる「動」の山笠が無事に何事もなく奉納できることを祈願します。

漫画家で「博多町家」ふるさと館の館長でもある長谷川法世氏も一足早く浜に到着。「2.5番流ですよ」と笑いながら海に向かって拝礼し、お汐井の砂をてぼに詰めて持ち帰りました。

箱崎浜を参拝した後は、筥崎宮の拝殿にも参拝。御神酒をいただき、再び5キロの道を走って櫛田神社へ参拝するため向かいます。

午後7時過ぎ、多くの山笠ファンが待ってる櫛田神社に、一番山笠・東流が到着。櫛田神社拝殿にて参拝を行いました。東流が櫛田神社から出ると、すぐに次々と他の流も櫛田神社を参拝するため博多に戻ってきます。

午後8時過ぎに七番山笠・大黒流が到着。櫛田神社で拝礼を行い、全ての流がお汐井取りを終えました。明日からついに「動」の山笠へ。いよいよ舁き山笠が動きます。

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