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山笠ナビ山笠ナビ通信山笠ニュース「西暦2024年 君はいま、山笠の極を見る…」 上川端通の飾り付けが行われました

「西暦2024年 君はいま、山笠の極を見る…」 上川端通の飾り付けが行われました

2024年の山笠開幕まであと2日。飾り山笠の飾りつけもいよいよ大詰めを迎え、本日6月29日(土)八番山笠上川端通の飾り付けが行われました。午前8時前に上川端商店街の山笠台間に集まった山大工と人形師は、飾り付けの準備を行います。

作業前に飾り山笠の横側にネットを張り、落下物防止と通行人との接触を防ぐ安全対策が行われました。

搬入した人形は一旦川端ぜんざい広場に。飾り付け前の部品の取り付けが行われます。

今年山笠参加60周年を迎える上川端通。表の標題は真田幸村を題材にした「不惜身命真田幸村公」、そして見送りはSNSで話題騒然の「ガンダム 博多迅雷伝」。見送りの飾りはロボットという事から、例年の人形と比較して5~6倍の部品を作ったという、田中勇人形師のこだわりが詰まった一作です。

午前8時15分、作業に参加する人たちが集まり作業前の挨拶と注意事項の確認を行います。長崎総務、稲舛山大工、田中人形師、それぞれが「安全第一で行きましょう」とあいさつし、通行人が多い週末での作業についての気を付ける点を皆に周知しました。

作業はまずは表側から。飾りを広場から運び出し、まずは天神(てんしん:山笠の一番天辺に飾る飾り)を飾り付けます。八番山笠は3段階で山笠が伸縮する特殊な飾り山笠なので、一番天辺部分は矢切(山笠の骨組み)に格納される形となっています。

次に人形を運び入れ、人形に人形の角度をつける針金や小道具類をを取り付けていきます。

最初に小さめの人形を上げて人形師の指示に合わせて調整し、据えていきます。田中人形師は遠目から人形のバランスを確認していきます。

いよいよ表の主役、馬に乗って駆ける真田幸村の巨大な人形が、矢切にあげられていきます。巨大な人形ゆえに作業用の台から外すのも一苦労。数人がかりで外し、皆でえいやと持ち上げて段階を踏んで山笠台の上に引き上げます。

山笠台の故に引き上げるのも一苦労なら、そこから矢切に引き上げるのも一苦労。引き上げた人形に跳木と呼ばれる突き出し用の木材を取り付け人形師に確認。遠目から田中人形師が角度や向きを確認し、マイクを通して調整してきます。

人形の位置が決まると、館の飾りや雑木や波などの飾りを引き上げて、手際よく飾り付けていきました。

雨の降る気配がしばらくなさそうなので、アーケードの天井を開けて、矢切の頭を伸ばし二段目、三段目にも細かい飾りを取り付けていきました。。

休憩時間に、ガンダムの顔の手直しを行う田中人形師。「なんだかですね・・・なんだかなんですよねえ」と苦笑いしながら、目元のデザインを調整していきます。ガンダムシリーズの大ファンの田中人形師。奥まった形状をしているガンダムの顔の見え方・見せ方に苦労したようで、何十回も手直しを入れたとのこと。その何十回の手直しを行っても直前になってもなお手直し。そのこだわりを追求します。

「じゃあ、見送り行きましょうか」。田中人形師の声に呼応して、見送り側の飾り付けがいよいよ始まりました。まずは飾りの上の方に飾る「サザビー」というロボットの人形。全長2.4メートルの巨大な人形なので引っかからないように慎重に広場から運び出します。

突然姿を現したガンダムシリーズの機体に、通行人が一気にざわつきます。スマートフォンのカメラが向けられる中、サザビーが山笠の前に登場しました。しかし、ここからが本番。山笠の上に引き上げる作業になります。

人形にロープをかけ、慎重に引き上げていきます。ガンダムの機体の人形は、木材に断熱材を巻き込むように作ったパーツを組み合わせて作られていること。通常の飾り山笠の飾りに比べ細身で「関節」が多く、耐久度には細心の注意を払ったそうです。

「・・・おっかしいなあ」と苦笑いする田中人形師。「しっかり寸法をとって、サイズを守って作ったはずなのに、人形を上げてみたら、想定よりもでかい。」どうも、思い入れの強さが寸法を少し寸法を狂わせてしまったようです。

こだわりは人形の角度や高さにも反映され、かなり細かい微調整が行われました。田中人形師は近づいたり首を曲げてみたりしてう山笠を見上げ、思い通りの位置と角度になるように山大工に指示を出しました。

お昼の休憩後、いよいよ主役のガンダムが出陣です。サザビー同様複数人で持ち上げ、慎重に運び出されていきます。

広場の外には、ガンダムが運び出されてくるのを今や遅しと待っていたファンや通りすがりの人達が大挙して待ち構えており、姿を現したガンダムをスマートフォンに収めていました。

矢切に上げるまえの手直しが施されます。

田中人形師と関係者と大勢のギャラリーが見守る中、ガンダムが慎重に山笠に上げられ、据えられます。

「もう少し回転させることができますかね」下絵のイメージに合うように、田中人形師は細かい角度のリクエストを行っていきます。

ガンダムの大きさはサザビーとほぼ同寸の2.4メートル。「台上がりの頭にガンダムの右足が当たらんかしら?」「赭熊(しゃぐま)と大弓(だいきゅう)(※共に神事に使う厄除けの飾り)は見えますかね?」と、巨大な人形飾りならではの心配事も。実際に赭熊を差して、台上がりを座らせてから、その位置具合を確認します。

細かい指示を出して位置や角度を変える田中人形師。「据えても重さで少し角度が変わっちゃうようですね」と苦笑いしながらアイデアを練ります。実際に飾りを上げてみないとわからないことばかり、上げてみて違う事ばかり、でもそれを楽しむ田中人形師。

山大工も人形師のイメージに沿えるよう、懸命にアイデアを出して調整していきます。人形師もそれに応えるよう、自分のイメージを伝えていき調整できるところは調整していきます。

4月からずっと人形と飾りを作り続け、ここ数週間満足に睡眠がとれておらず、昨夜もほとんど寝てないとのこと。でも「まだ出来上がってない飾りもあるんですよ。今夜仕上げて明日飾ります。」と疲労をにじみ出しながらも明るく笑う田中人形師。「お、ガンダムがある、と喜んでもらえたら」と、こだわりにこだわりを重ねて7月1日の飾り山笠一般公開に向けて飾り付けを行っていました。

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