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追い山15時間前! 上川端ぜんざい広場の飾り山の山解きが行われました

本日は7月14日(水)。2021年の追い山まであと約15時間ぐらいとなりました。
本年は舁き山行事は行われず、飾り山の奉納だけが行われた博多祇園山笠。その山笠がいよいよ静かにフィナーレを迎えます。

奉納された飾り山は、追い山が始まるまでに飾りが解かれるのが習わし(※常設展示の櫛田神社は除く)。飾り山が見る事が出来るのは本日14日の夜前までです。
その山解き作業に先駆けて、本日14日の午前8時前より上川端商店街にある川端ぜんざい広場の飾り山の山解きが行われました。

例年であれば、ぜんざい広場の飾り山は夜に山解きが行われ、追い山終了後の約1週間後に本年度の八番山の飾りを付けて入れ替えます。
しかし、昨年の山笠延期によって展示している山笠は据え置きとなってしまったため、今年は山笠台のメンテナンスを入念に行うため早めの山解きとなりました。

今回の山解きには山大工や人形師の他、上川端通の参加者も参加して、次々と飾りが解かれて降ろされていきます。

ここに飾られていたのは2019年の八番山笠の飾り。2年間も展示すると、あんなに鮮やかだった飾りもさすがに色あせや劣化が目立ちます。

矢切の上で飾りを止めておいた細かい飾りは繋げ留めていた針金を断ち切り、館などの大きな飾りは留めておいた跳木からネジを抜いて外し、どんどん下の人に渡して飾りが下ろされていきます。

外された飾りは商店街にいったん並べられ、それぞれの飾りをつなぎ留めていた針金を切ってバラバラにして、飾りごとに分別していきます。

間近で見ると、2年間の展示による退色や変色、劣化がよく分かります。元々真っ白だった二引の旗は、完全に薄汚れて薄茶色になっていました

山笠に取り付けられていた櫛田神社のお札は大事に外されて脇に置かれていました。

山解きもいよいよ大詰め。飾り山の上部の飾りを外し、人形たちが矢切から外されて次々と下ろされていきます。

下ろされた人形達は一旦熊本ファミリー銀行のショーウインドウ前に並べられました。予期もせず2年間ぜんざい広場を彩ってくれたこの人形も、いよいよお役御免です。

人形達も間近で見るとほこりや汚れがつき、衣装も色褪せ、2年間の展示の跡がにじみ出ています。

作業開始から1時間ちょっとで、飾り山は矢切の姿だけになりました。飾り付けには1日半かかるのに、解くときは1時間半で終わってしまうのです。

本日の作業はこれで終了。月末に予定している飾り付け作業に向けて、これから山笠台も解いてメンテナンスを入れ、改めて棒締めを行うとのことです。

今日の飾り山はちょうどぜんざい広場前での展示となっており、2年間ぜんざい広場の飾りを務めあげた人形達が、奇しくも今年の山笠を見送るような形になっていたのが印象的でした。