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九州の5つの祭りが集結した「祭 WITH THE KYUSHU」開幕! ”特別巡行”が行われました

本日5月13日(土)、ユネスコ無形文化遺産に登録された九州4県の「山・鉾・屋台行事」が福岡市役所周辺に集結。史上初の特別巡行が行われました。

前日より降っていた雨も早朝にやみ、暑いぐらいの晴天の一日となり、福岡市役所前のふれあい広場をはじめ、市役所周辺の天神の町はたくさんの人で賑わいました。

市役所周辺には、ユネスコ無形文化遺産に登録された八代妙見祭「笠鉾「菊慈童」笠鉾「密柑」「亀蛇」、唐津くんち「酒呑童子と源頼光の兜」、戸畑衹園大山笠「幟大山笠」、日田祇園「平成山」が展示され、たくさんの人が見物に訪れていました。

昨日棒締めを行った博多祇園山笠の舁き山は、午前中に飾り付けと御神入れを行い、九州広場にて展示が行われています。標題は表が『継承一筋博多心』、見送りは『誓祇園神七百七十五年』。中洲流の舁き山を手掛ける溝口堂央人形師による制作です。今回のイベントのために制作された山笠飾りは、通常の舁き山よりも大きい7メートルの巨大舁き山笠のため迫力満点。人々の注目を集めていました。

特別巡行が行われる午後6時が近づいてくると、各展示場所には動く様子を見ようとたくさんの人が集まっており、大混雑に。お囃子や笛・太鼓・鐘の音が鳴らされ、辺り一帯祭感で一杯になっていました。

舁き山が展示されている九州広場には、長法被姿の男衆が出発は今か今かと待っていました。各流から集まっているので、様々な長法被を一度に見る事が出来る貴重なワンシーンです。

記念撮影など和やかな雰囲気でしたが、式典の位置に移動する午後6時前。長法被を脱ぐようアナウンスがされ、棒組が行われると、空気は山笠のキリッとした空気に変わります。

夕方6時、特別巡行前の式典に参加するため、福岡市役所前に移動するため博多祇園山笠の舁き山が舁き出しました。沿道を埋め尽くした観客から、その迫力に歓声が上がりました。

福岡市役所前にずらりと並んだ九州4県の「山・鉾・屋台行事」の山笠、山鉾、屋台。特別巡行に先立ち、戸畑祇園大山笠が山笠の飾りを提灯に変える”五段上げ”を披露。「幟大山笠」から「提灯大山笠」に姿を変え、喝采を浴びます。博多祇園山笠振興会の豊田会長は、”復興はまだ途中だけど、九州の心意気を示し、九州のパワーを示したい”という旨の口上を行いました。

そして史上初めて、九州4県の「山・鉾・屋台行事」による特別巡行がスタート。福岡市役所前の道路を2週し、観客から声援や拍手が飛びます。

唐津、戸畑、八代、日田の巡行が終わったのが午後8時前。いよいよ博多祇園山笠の特別巡行が行われます。水が道路に撒かれ、慌ただしくなってきました。

午後8時。ベスト電器本店の時計のチャイムが終わると同時に、博多祇園山笠も櫛田神社の神職が叩く太鼓の音と共に、博多祇園山笠の特別巡行がスタート。日も落ちた天神にオイサ!の声が響き渡ります。市役所周辺の道路を2修した後、山受台前にて祝いめでたと手一本を入れて、1日目の特別巡行が終了しました。

舁き山は九州広場に戻り、手一本。1日目の特別巡行が無事終了しました。辺りはとっぷりと暮れてるものの、興奮冷めやらぬ熱気がまだ漂っていました。

「祭 WITH THE KYUSHU」特別巡行は、明日2日目も行われ、2日目は13時過ぎから式典を行った後に特別巡行が行われます。