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恵比須流が御神入れを、東流と大黒流が棒締めを行いました

強い日差しはないものの、最高気温34度、真夏日を記録した本日7月3日(日)の福岡市。大変暑く外にいるだけで汗が噴き出てくるような気温の中、一週間後には流舁きを控えた各流では舁き山の準備が進められました。

四番山笠 東流は午前8時半より棒洗いを行いました。この棒洗いで全ての飾り山・舁き山の棒洗いが終了する事になります。

お神酒を祭壇で祓った後、そのお神酒を博多湾に注いで海水を浄め、その海水を汲み上げます。

組み上げた海水を6本の舁き棒にかけ、棒洗いの参加者は手にしたたわしで棒を丹念に洗い、棒に付いた埃や汚れを洗い落としました。

洗い終えた舁き棒は山小屋まで持ち帰り、棒締めを行います。
掛け声とともに木槌の音と麻縄が締め上げられていく音が呉服町に響き渡ります。

山笠台に6本の舁き棒が締められたら、その締まり具合を確認するための「試し舁き」の準備です。棒締めが終わるころには、水法被にステテコ、地下足袋という走るのに適した格好の東流の男達が、まだかまだかという雰囲気で山小屋に集まってきていまます。

表に3名、見送りに3名が台上がりを行った実戦形式のような雰囲気での試し舁き。信号のタイミングを見習って、試し舁きがスタートします。

魚町の交差点の坂を下って明治通りの交差点手前でUターン。再び坂を駆け上がり、山小屋へ。威勢のオイサの声に近所の人も顔を出して拍手で応援。荒い息遣いで3年ぶりの試し舁きを終えた東流は、午後から舁き山の飾り付けを行い、明日の御神入れの神事の準備を行いました。

三番山笠 大黒流も本日午前9時より山小屋にて棒締めを行いました。当番町が中心となり、山笠台に舁き棒を締めあげていきます。

午後12時より試し舁きがスタート。出来上がった山笠台の上に総務が台上がりを行い、舁き手も総務も山笠台の具合を実際に走ってみて確認します。

試し舁きが終わった後は、全員荒い息でありながら破顔一笑。3年ぶりの山舁きは満足げな笑顔でスタートとなりました。

昨日舁き山の人形飾り付けを行った一番山笠 恵比須流は、本日神を舁き山に込める御神入れ(ごしんいれ)の神事を執り行いました。

誉の一番山笠を務めながら、舁き棒に触ることができなかった2年間の想い。恵比須流の男達は「無事奉納」の想いを祈願します。

そして、櫛田神社の阿部宮司が恵比須流の舁き山の表と見送りを清め祓いました。

神事後、瀬戸総務は「いろんな人のおかげでここまでやってこれた。15日は無事に奉納しましょう」と挨拶を行いました。。

博多小の子供山笠は本日2日目が最終日。今日は下呉服地区を舁き回り、櫛田入りをして戻ってくるルートで、山舁きを行いました。

住宅街でもある下呉服地区。家の二階から手を叩いて応援する住民の皆さんの姿も数多く見られました。

子供山笠は櫛田神社で櫛田入りを行った後、無事に元気よく学校に戻り、今年の山舁きのスケジュールを終えました。3年ぶりの山舁きに子供達も先生も関係者もみな満足げでした。

ここまで順調に行事を進めてきた博多祇園山笠。しかしご存じの通り、台風4号が7月5日頃に九州に上陸の可能性があるとの予報が発表されています。

動の山笠を直前に控えた7月5日も神事や作業の予定を入れている流もあり、突然やってきた台風の動向に警戒しながらの行事遂行となりそうです。