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本日より山笠が開幕! 各飾り山が一般公開となりました

本日7月1日(木)、2021年の博多祇園山笠が始まりました。2年連続舁き山行事がない山笠の開幕。しかし、飾り山の姿が博多の町に戻ってきた事で、博多の町は祭りの高揚感に包まれた一日となりました。

朝4時半、まだまだ静かな櫛田神社。拝殿にも清道にも誰もいません。

朝4時半、まだまだ静かな櫛田神社。拝殿にも清道にも誰もいません。

午前6時より辻祈祷を行う恵比須流の中竪町では、日が昇らないうちから若手の男達が神事の準備と、注連掛けの準備を行います。

日が昇ったばかりの午前5時半、恵比須流の当番町である下竪町が、本年度の7月1日最初の神事を行いました。

櫛田神社の神職が、下竪町の入り口となる道(辻)を全て祓い清めて、後程その辻に掛ける注連縄の笹竹をお祓いしました。

午前6時からは大黒流のつノ一が注連下ろしの神事を行いました。

最後列には、将来つノ一を担う若手の子供達も、町の一員として神事に参加します。

他の町でも早朝から辻祈祷が行われ、町を祓い清め、疫病退散を祈りました。

そして、早朝より若手が自分たちの町の入り口に、町を祓い清め聖域化する注連縄や榊を電柱や標識などに取り付けていく光景が数多く見られました。

午前7時を過ぎると、梅雨明けを思わせるような強い日差しが降り注ぐようになり、早くも蝉の鳴き声が聞こえ始めます。

櫛田神社には、通勤前に立ち寄る参拝者も普段よりも多く、長法被に身を包んだ山笠の参加者も参拝に訪れれました。

午前8時より、西流は櫛田神社の拝殿で遂行祓いを行い、疫病退散を全員で祈願しました。

清道では、古来より清道旗を管理する東流の下東町が清道旗を、清道に立てる作業を行います。

太い竹竿に笹と飾りをつけ、紐を使って引っ張り上げてまずは玉垣の上に立ち上げあげさせます。

そこから、全長12メートルもする重い清道旗を、倒さないように慎重に一気に持ち上げて台座となる柱の上に置き、紐で縛って固定し、今年も清道の旗を立てる責務を全うしました。

東流は午前7時より注連下ろしを行い、午前8時から飾り山に神を宿す「御神入れ」の神事を行いました。

上川端通は午前9時より櫛田神社側に近い書にて、御神入れを執り行いました。見送りの標題にちなんで、風神雷神の帯を着用して神事に臨んでいる参加者もいました。

八番山笠の飾りを担当した田中勇人形師は、一般公開となる自分が手掛けた今年の飾り山をじっと見つめていました。

同じく午前9時より、上川端通とほぼ反対側に位置する川端商店街の飾り山にて御神入れを行いました。

飾り山の表と見送りが祓い清められ、後程川端商店街の入り口に立てかける注連縄の笹竹を櫛田神社の神職が祓い清めました。

その他の飾り山でも御神入れの神事が行われ、飾り山が一般公開となりました。

本日は当番町お汐井取りの日でもあるので、各流の役員が筥崎浜に参拝したり、参加者の中にはランニングして筥崎浜まで走って参拝する人もいました。

(※写真提供:M_Filmさん)