立花山は、現在の福岡市東区、糟屋郡新宮町と久山町にまたがる標高三六七メートルの山で、戦国時代、その山頂にあった立花山城は博多の貿易利権をめぐって争奪戦が繰り広げられました。その中で立花宗茂が世に知られるようになったのが、立花山城の戦い(一五八六年)です。
当時、北部九州を支配していた大友氏が衰退し、代わって島津氏が九州統一へと邁進、残された大友氏の所領のひとつ筑前国を高橋紹運、戸次道雪という二人の名将が死守していました。
一五八一年、紹運の嫡男統虎は、道雪の娘、誾千代と結婚し、誾千代に代わって立花山城の城主戸次統虎(後の立花宗茂)となりました。
道雪は宗茂の器量に惚れ込んで婿養子に迎え入れたのですが、誾千代も、西国一美しい姫と言われ、薙刀や鉄砲などの武芸にも秀でていました。
一五八六年、ついに、島津義久率いる島津軍が侵攻し、紹運の護る岩屋城(太宰府市)を五万余の大軍で攻撃。半月耐えましたが、籠城兵は全員討死し、紹運は壮絶な最期を遂げます。その後、紹運の
次男統増の籠城する宝満城(太宰府市)も開城となりました。
最後に残ったのが宗茂と闇千代が護る立花山城です。島津軍は大軍で包囲し明け渡しを要求しましたが、宗茂は三千名の兵とともに籠城戦を決意。宗茂は巧みな駆け引きを用いて二十日間近く耐え抜きました。
その間に十万を超える豊臣秀吉の援軍が九州へ上陸、そのことを知った島津軍が包囲を解いて退却、宗茂はすぐさま追撃し、激戦の末に岩屋城、宝満城を奪い返しました。
武勲を立てた宗茂はその後、秀吉に「その忠義、鎮西一(九州一)、その豪勇、また鎮西一」と称えられ、二十一歳の若さで筑後国柳河十三万二千石の大名として取り立てられました。
[人形師:田中勇]
TNCテレビ西日本で毎週日曜日午後十一時十五分より絶賛放送中の大人気国民的アニメ「ワンピース」。一九九九年に放送を開始し、今年で二十六年目を迎えました。
時は大海賊時代。この世の全てを手に入れた男、海賊王 ゴールド・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を巡って、幾多の海賊たちが覇権を争っていました。
そんな海賊たちに憧れる一人の少年モンキー・D・ルフィは、命の恩人・赤髪海賊団の大頭・シャンクスから預かった麦わら帽子をトレードマークに、海賊王を目指して航海に出ます。
ルフィは旅の途中、幾多の事件に遭遇し、その度に信頼できる仲間たちを加えていきます。戦闘員のロロノア・ゾロ、航海士のナミ、狙撃手のウソップ、コックのサンジ。
そんな麦わらの一味の五人が去年に続いて今年も博多駅の飾り山笠に登場です。新たな冒険の舞台は「未来島「エッグヘッド」。
海軍の天才科学者・ベガパンクの研究所がある島で、麦わらの一味を待ち受けるものとは??
ご家族皆さんで、アニメでも飾り山笠でも「ワンピース」をお楽しみください。
[人形師:西川直樹]