「安宅の関にて、関守の追求をかわすため、弁慶は山伏に扮した義経を金剛杖で叩きつけて見せる。危機を脱した義経は弁慶の機転を褒めるが、弁慶はいかに主君の命を助けるためとはいえ、無礼を働いてしまったことを涙ながらに詫びた。義経は優しく弁慶の手を取り、共に平家を追った戦の物語に思いを馳せる。」人形は、安宅の関にて機転を利かせた弁慶が白紙の勧進帳を朗々と読み上げる様を勇壮に表しています。
[人形師:白水英章]
源九郎義経の後世に語り継がれる逸話を表、見送りに渡って描いています。表は「勧進帳」。歌舞伎の見どころとなる一場面、都落ちした義経一行が、山伏に扮して安宅の関を超えようとした際、関守の富樫泰家に見咎められ、弁慶の機転でその場を切り抜ける様を描いています。
[人形師:白水英章]
見送りは「鞍馬山」。七歳で鞍馬寺に預けられた牛若丸(義経)が、平家打倒を一途に思い、鞍馬山の大天狗との修行の日々を送る様子と、それを見守る母常盤御前を描きました。
[人形師:白水英章]