弁財天は、仏神の一つで大黒天や毘沙門天と同様元々は、インドのヒンドウ教の神様です。
弁財天信仰は、奈良時代に始まり唐からもたらされた金光明最勝王経には、仏教の御法神の一つとして説かれています。
平安時代に本来の楽器を持った水の女神という姿が伝えられ、琵琶を弾く美貌と艶やかな姿の女神像が一般化したようです。この女神は、人の穢れを払い、富貫・名誉・福寿・愛嬌縁結び、それに子孫を恵む神であると言われる一方、学問と技芸、雄弁と知恵の保護神であるとも言われています。
[人形師:白水英章]
時は戦国時代の乱世の世、場面は山﨑の合戦天正10年(1582年)を舞台に描いています。
時の天下人、織田信長が重臣であった明智光秀の諜反を受け、その生涯を本能寺において閉じてしまいます。主君の死去の知らせを受けた羽柴秀吉は、高松城水攻めの最中、毛利輝元と講話を果たした後、京都に急ぎ軍を返した中国大返しを実行し、主君の仇となった光秀を山﨑において討ち果たします。
飾り山笠では、本能寺から秀吉が天下人となるまでの流れを表現しています。博多の町割りで町の流名にもゆかりのある秀吉の勇姿を是非ご覧ください。
[人形師:室井聖太郎]
今年は、日本の神々の集うとされている伊勢神宮の式年遷宮の年にあたり、飾り山笠では日本の神話の世界を描いています。
天照大神の弟、素戔嗚尊の神をも恐れぬ愚業を重ねる姿に怒り、天照大神は、天の岩戸に身を隠します。光を失った世界に光を取り戻すため思兼神などが中心となり、天鈿女命が舞う舞台を用意しています。
外での何やら楽しげな祭りごとに誘われて、その姿を岩戸より現したことで再び世界に光が差し込むという有名な場面です。現在世界規模で起こる様々な不安が日本神話のようにあまねく平和の光が当たるように願いを込めて制作しました。今年は、出雲大社も大遷宮を迎える年であり、両大社にとって記念すべき行事の年となっています。
[人形師:室井聖太郎]