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「集団山笠見せ」が行われ、七流が福岡部に舁き入れました

いよいよ今日を含めると、博多祇園山笠はあと3日で終わります。昨日の追い山ならしでしのぎを削った七流ですが、本日は”お祭り”「集団山笠見せ」に参加。地名士が台上がりして、山笠期間で唯一”福岡部”(天神側)に舁き入れました。

各流が手打ちや舁き出しを行う時間帯の午後2時に、明日開幕する世界水泳の開会セレモニーでフライトするブルーインパルスのテスト飛行が行われ、轟音と共に大博通りを南下して行きました。博多の各所ではテストフライトを撮影するためカメラを持った人が多く構え、舁き出し時間を待つ山笠の男たちも思わず空を見上げていました。

午後2時20分より、集団山笠見せのスタート地点である呉服町の交差点に七流が集結。”山列入り”を始めます。

七流がすべてそろうと、舁き出し開始の午後3時半までのわずかな時間、各山笠の周囲では記念撮影や談笑する和やかな時間を過ごす姿が見られました。

今年の東流の見送りには、福岡市立博多中学校の田中大三校長が台上がり。5月に行われた博多中の山笠で、試し舁きで台上がりを行った際、初めて山笠台に座った校長先生は「マイケル・ジョーダンの高さですね。感激しました。」と語っていましたが、その2カ月後、本物の山笠に台上がりすることに。マイケル・ジョーダンの高さですか?と聞いたところ「想像以上に高いですね! ここにたくさん(後押しの)人が入るともっと変わるんでしょうね。楽しみです。」と笑顔で答えてくれました。

各舁き山笠の前に博多祇園山笠振興会の役員が祝いの酒を手に訪れ、台上がりする人の名前を読み上げて行きます。集団山笠見せ、いよいよスタートです・・・!

冷泉公園で博多祇園山笠の正式サポート団体「讃合会」が打ち上げる花火と共に各流は呉服町をスタート。博多と天神を繋ぐ西大橋を通り、博多のお祭りが福岡部に舁き入れました。

アクロス福岡前からスタートする復路も、見物客の大歓声の中、力強く山舁きが行われ、全ての流が博多座近くまで到達し他所で集団山笠見せは無事終了しました。

集団山笠見せのもう一つの見どころ。それは集団山笠見せを終えた土居流・大黒流・西流・千代流・恵比須流の五流が、櫛田神社で櫛田入りの練習を行うところです。一昔前は「隠れイベント」だったのですが、一日に五流の櫛田入りが無料で見れるという事で近年ではとても人気が高く、今年はTNCが中継の中にこちらの様子も差し込むなど、もう「隠れ」たイベントではない大人気のイベントとなりました。桟敷席は早い時間からほぼ埋まり、流が到着するたびに歓声が上がります。

この日から、千代流の舁き山笠はアマテラスの人形が矢と弓を携え、スサノオが草薙剣と勾玉を従える”お色直し”が施され、拍手喝さいの中櫛田入りを行いました。

七番山笠恵比須流は櫛田入りのしんがりを務め、練習と言えども気合の入った山舁きを披露。こちらも桟敷席から歓声と拍手が沸き起こりました。

いよいよ明日は7月14日。その深夜には追い山笠が行われます。長くも短かった博多祇園山笠は、いよいよフィナーレに向かいます。