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千代流の舁き山笠人形が福岡県庁に展示されました

今年の博多祇園山笠で実際に使用された六番山笠 千代流の舁き山笠飾りが、本日12月11日(月)より福岡県庁のロビーにて展示が始まりました。千代流は毎年山笠期間中に県庁に山笠を舁き入れて表敬訪問していますが、祭り後に県庁内に山笠飾りが飾られるのは初めての事です。

今回の展示にあたり、午前10時よりお披露目式が行われ、服部誠太郎福岡県知事を始め、博多祇園山笠関係者、県議会関係者がお祝いに駆けつけました。

今年の千代流の飾りは、山笠の長い歴史の中で初めて女性人形師が担当したという事もあり、大きな話題になりました。お披露目式には表を担当した川﨑幸子師と、見送りを担当した川﨑修一師も参加しました。

挨拶で壇上に上がった服部知事は、人形師両名と博多祇園山笠振興会に謝辞を述べ「今年は四年ぶりに何の制限もなく山笠ができ、国内外の人々が勇壮優美な祭りを見ていただいたと思う」と喜びました。

また、今年の表の標題が「日輪幸慶博多照(にちりんこうけいはかたをてらす)」ということから、「博多、福岡県を照らしていただき、大きな幸が来るように、私たちも精一杯努めていきたいと思う」と、県政について抱負を述べました。

表の飾りを担当した川﨑幸子人形師は「大きなプレッシャーから寝れない夜もあったが、たくさんの人に助けてもらい、とても感謝している」と述べ、見送りを担当した川﨑修一人形師は、初めて山笠人形を手掛けた姉の幸子師を「体力的にきつい仕事だったはず」と時にユーモアを混ぜながら思いやりました。

また、今年の千代流総務を務めた川口氏は「千代流の舁き山笠の展示を機に、県民の皆様に博多祇園山笠を支えてくれている人形師や山笠大工の方々の熱い思いや情熱を感じとっていただけたら」とあいさつしました。

式の最後は、博多祝い唄を豊田侃也氏、井上貴博氏、井上博行氏がそれぞれ一番ずつ謡いあげ、最後に川口総務が音頭を取って櫛田神社に向かって全員で手一本を入れ、お披露目式は和やかな雰囲気の中、無事終了しました。

記念撮影の後、服部知事は山笠人形を興味深く見ながら山笠関係者に色々質問していました。

この千代流の舁き山笠飾りは、2024年3月まで福岡県庁1階ロビーに展示される予定です。