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雨の中、櫛田神社の”山解き”が行われました

強い雨が降る朝を迎えた6月6日(火)の博多の町。

櫛田神社の清道にも水たまりが出来るほどの雨の中、櫛田神社で年中公開されている番外の飾り山笠の飾りを外す「山解き」が行われました。

早朝8時過ぎから山大工や人形師が櫛田神社の山小屋に集まります。

天気が良い時は、山小屋前に取り外した飾りを並べ、ゆったりとしたスペース取って飾りを解いていく作業を行うのですが、何しろこの悪天候。山小屋の下のみの限られらスペースだけを使って、飾りを解いていきます。

観光客が投げ込んだと思われる5円玉が飾り山笠の中から見つかり笑い声が。櫛田神社の飾り山笠は一年間展示するので、ネコがねぐらにつかった跡が見つかったり、時にはハチの巣や鳥の死骸などが見つかることもあるなど、結構スリリングな山解きの年もあります。

一年間屋外に展示するとさすがに砂埃や汚れがたくさんついており、飾りは真っ白。山大工らは埃の中次々と飾りを外していきます。

最後に三神の額を下ろし作業終了。作業を初めてわずか一時間。全ての飾りが取り外され、飾り山笠は素山と呼ばれる山笠の骨組みだけになりました。

雨の中、櫛田神社を訪れた観光客も次々と飾りが外されていく光景を楽しんでいた様子。この素山が見られるのは一年のうちわずか2~3週間程度と考えたら、かなりレアな風景でもあります。

櫛田神社の飾り山笠は一旦分解してメンテナンスを入れた後、棒締めを行い、下旬には今年の飾りを付けられる予定です。

また、本日より博多祇園山笠振興会の役員らが山笠をPRを行う毎年恒例の宣伝隊訪問が始まり、出発前に役員、福岡市観光大使、博多民謡協会の方が、櫛田神社にて無事遂行できるようお祓いを受けました。

お祓いが終わると、リハーサルを兼ねて拝殿にて博多民謡協会の方々が1963年(昭和38年)に作られた民謡「博多山笠」が披露されました。

この後、一行は雨の中、博多座前や放送局などを訪れうちわやチラシを配って博多祇園山笠をPRしました。