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太宰府の九州国立博物館にて飾り山の展示が始まりました

本日8月11日(土)よりお盆休みに入った方も多いのではないでしょうか。
太宰府にある九州国立博物館の1階エントランスホールでは、今年の十二番山笠 天神一丁目の飾り山の展示が今年も始まっており、博物館を訪れた観光客の目を楽しませてくれています。

この飾り山は、今年の博多祇園山笠で実際に奉納された天神一丁目の飾り山で、今年はイムズにて展示されいたものです。今年の天神一丁目は博物館と同じように360度から見ることができる飾り山として話題となりましたが、この九州国立博物館での展示はイムズでの展示とはまた一味趣の異なる雰囲気となっています。
8月4日に棒締めが行われ、8月7日・8日に飾りつけが行われたので、九州国立博物館に登場してからの初の週末を迎えました。

今年の標題は表が「安曇磯良丸伝説」(あずみのいそらまるでんせつ:人形師 中村信喬)、見送りが「記紀伝神功皇后」(ききでんじんぐうこうごう:人形師 白水英章)です。

飾り山を間近で見ることができるので、その大きさから感じる迫力は満点。観光客の人も初めて見る博多祇園山笠の飾り山の大きさに感心する人も数多く見られました。

九州国立博物館の飾り山は、四面飾りですので飾り山の側面も飾り付けらえており、まるで飾り山自体が一枚の絵巻物のようにも感じられます。

また、二階からこの飾り山を見ることもでき、階段の踊り場からは飾り山の天辺部分が視線と同じ高さで見ることができます。この飾り山は高いところから見られることを前提で作られているので、下から見るだけではわからない部分にも飾りがつけられているなど、人形師の飾り付けのこだわりを垣間見ることもできます。

階段の踊り場から見ると、飾りは少し下向きに向けて飾り付けられているのがわかります。これは飾り山は下から見上げて見物するものであるため、迫力あるように見えるよう角度をつけて飾り付けられています。

特に、注目してもらいたいのは波飾り。単に並べてるのではなく、動きがあるように見えるように、位置や角度、斜角や素材の厚さなどを変えているなど、このような細かい飾りつけに人形師のこだわりが詰まっています。

この九州国立博物館の飾り山は、来年2020年3月まで展示される予定となっています。

なお、現在見ることのできる飾り山は、この九州国立博物館以外では、櫛田神社、上川端商店街の川端ぜんざい広場にて楽しむ事ができます。博多を訪れる際は、この3か所を回ってこの夏の思い出として飾り山見物を楽しんでみてはいかがでしょうか。

博多駅の飾り山前で行われた「飾り山笠ちびっこスケッチ大会」の表彰式が行われました

東京芸術劇場5F 「傳益瑶が描く日本の祭り絵展」にて博多祇園山笠が描かれた絵が展示されているようです(8/17まで)

映画「めんたいぴりり」のDVDが発売されました

今年の一月に公開された映画「めんたいぴりり」のDVDが8月7日に発売となりました。めんたいぴりり公式Twitterでは、山笠シーンのアフレコの模様などがツイートされて話題となりました。